外でも2画面で仕事したい民へ。装着する大画面─XREAL Oneで作業環境は作れるのか【今日のライフハックツール】
「カフェや電車でも快適に作業したい。でも、画面が足りない…!」
ノマドワークに取材にと、外で仕事する機会が増えた私の悩みです。原稿を書くにも、調べものをするにも、資料を見るにも画面は多いほうがいい。
だからといって、モバイルモニターを毎回持ち歩くと、カバンの中はパンパン。肩と腰も悲鳴をあげておりまして…。
そんな中、ひょっとしてこれならスマートに解決できるのでは? と目を付けたのが、スマートグラス「XREAL One」。メガネ型のデバイスをかけるだけで、目の前にバーチャルな大画面が出現させることができる「ウェアラブルディスプレイ」として注目されています。
このスマートグラスを使えば、出先でも大画面環境が手に入り、なおかつ荷物も減らせるのでは?
そんな理想的なモバイルワークはできるのか? を検証するため、今回はメーカーよりお借りした「XREAL One」をバッグに入れて、カフェ・電車・出先いろいろなシーンで試してみました。
【「XREAL One」はこんな人にオススメ!】
- カフェや狭い机で複数ウィンドウを使いたい
- モバイルモニターをよく持ち歩いているが、荷物を減らしたい
- 隣の人に画面を見られずに作業したい
XREAL Oneは、外見こそサングラスのようですが、USB-Cで接続したPCやスマホの映像を、目の前にバーチャルなディスプレイとして表示してくれるスマートグラスとなります。
見え方の再現(フルHD表示)標準の表示は1920×1080ドットのフルHD相当。画面サイズや表示距離はある程度調整できるため、自分にとってちょうどいい「画面の大きさ」にセットして使えます。
ワイドスクリーンモードの見え方のイメージ。実際は表示エリア外の領域は表示されませんさらに作業がはかどるのが、「ワイドスクリーンモード」。
これは横長(3840×1080ドット)の画面を仮想的に展開できるモードで、フルHD2枚分のウィンドウを並べるような形になります。XREAL Oneではその画面の中から、ユーザーの顔の向きに応じて中央の範囲が切り出されて表示される、という仕組み。
つまり、使い方によっては、モニター2台分の画面を、1つのメガネをかけるだけで手に入れられるというわけですね。
外作業ガチ勢にとって「軽さ」は正義
普段モバイルモニターやiPadを持ち歩いていた身からすると、この「XREAL Oneで完結する環境」はまさに荷物革命。
たとえば、出先での原稿執筆。これまではMacBook AirとモバイルディスプレイをUSB-Cで繋いで……とデスクいっぱいに広げていましたが、XREAL OneならノートPCとグラスだけでOKですからね。
専用のモバイルケースも350mlのドリンクサイズで、モバイルモニターよりも圧倒的に小型・軽量。お陰で、カバンの中もスッキリ。肩と腰もこころなしか喜んでいるように感じます。
ワイドスクリーンモードでは、狙ったとおりウインドウを複数並べることができるので、「資料を見ながら書く」「参考記事を開きながらメールを書く」といったマルチタスクのしやすさも上々です。
作業スタイル例。こじんまりとしていても、フルHD2枚分の作業スペースが広がっています物理モニターと違ってスペースを必要としないので、たとえ膝上だけでも、広大なデスクトップ領域が手に入ります。カフェや駅のベンチなど、今まで画面展開を諦めていた場所でも快適に作業できるのはライフハック、ビジネスハックの効果は高いかと!