松井秀喜氏 長嶋茂雄氏の葬儀後…再渡米し野球教室「普及の側面もあるんでしょうけど…」【一問一答】
巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(51)が14日(日本時間15日)、ニューヨーク郊外で野球教室を開催。終了後、報道陣の取材に応じた。以下、主な一問一答。
――誕生日(6月12日)おめでとうございます。
松井 プレゼントは受け付けますよ。もちろん何かあるんでしょうけど(笑い)、来てくれたったことは。まあ、後でいいですよ、はい。
――身体を絞った?
松井 いや、絞ったわけではなくて、でも、変わっていないですよ、ここ2、3年くらい。やせて見える? ホントに。大丈夫よ、病気じゃないから。筋肉も脂肪も減ったって感じです。食生活だけです、基本的には。何もトレーニングもしていないし。
――どういう51歳にしたいか?
松井 なんか自分の、それはないですね、もう。健康第一かな。その発想がおっさんですよね。目の前にあることをとりあえず一生懸命やっていきたいと思います。それだけですね。あとは元気に過ごしたいなと思います。
――長嶋茂雄氏の葬儀で一時帰国し、ニューヨークに戻ったばかりだが
松井 野球に向き合う時はどんな時も一緒。最も大好きなことだし、それは子供の時から変わっていない。
――子供たちの前でホームランを放ったが、今日のスイングのために準備は
松井 何もしていないですよ、何も。まあ、年に何回かやっているので。前(回)からあまり時間が経っていないですよね、まだ一か月くらいしか経っていないので、それが逆に良かったかもしれない、今日はね。まだ感覚が残っていたのかもしれないですね。今季3号です。
――今日のフィールドは広かった。
松井 ここはちょっと広いですよね。ホント雨にならないかって期待していたんですけど、ホント良かったですよ。
――長嶋さんが亡くなられて、野球を伝えていくことの大切さ、使命感というか、何か長嶋さんと会話された中で、気持ちを新たにされたことは
松井 このように、たまたまご縁があったお子さんたちに楽しく野球をやってもらって、なおかつ、こうやればうまくできるな、簡単にプレーできるなというのを伝えて、喜んでもらえたらうれしいな。だからそういう普及の側面もあるんでしょうけど、ご縁があったお子さんたちに楽しく野球をやって、ちょっと何かいいヒントをもらったなって思ってもらって、もっと頑張ろうって思ってもらうのが、それだけですよ、基本的には。(長嶋)監督は多分、アメリカまで来ていないから、天国でいろんな人に捕まっていると思うので。
――子供たちは松井さんのホームランを見て、野球の魅力を感じたようだが、ホームランの魅力とは
松井 子供の時は誰もがホームランに憧れますから、おそらくはね。それはどんなに小さい子でも。それをこうやって、ずっと大きくなっても打てる人ってあまりいなくなって、だんだん自分のタイプも分かれていって、最後までホームランを意識できる選手ってあまりいないので、自分はそれを意識できたので幸せだなと思いますし、今でもまだね、一応ね。飛ぶので、それを見せてあげたいなと思うし。じゃあ、自分も打ちたいなって、このぐらいのお子さんたちはみんなまだ思っている、自分も打ちたいなと。それを見せてあげることは大切だなと思いますね。
――伝説となっている巨人―中日の10・8決戦(1994年)では送りバントもした
松井 でも、あれは長嶋さんだったから勝ったんですよ。今、言えるのはそれぐらいかな。長嶋さんが監督だから勝てたと思いますよ。
――何歳までホームランを打てる人でありたい?
松井 打てることなら打ちたい。もうちょっといきたいよね。緩いボールだったら打てますよ。速いボールはもう見えない。150キロ、もう見えない。
――今年もイチロー氏が率いるKobe Chibenでプレーする?
松井 それはまだ分からない。去年、ハムストリングスやって、まだILしているんですよ。あの試合以来、ずっとIL入りしているんで、だからそこから出られないと、試合には出てないと思う(笑い)。
――大相撲で同郷の大の里が横綱昇進を果たした
松井 私も石川県民として応援していますよ、もちろん。もちろん優勝を重ねていっていただければ一番ファンの皆さんも喜ぶんでしょうけど、全てにおいて横綱らしい横綱にね、これからなっていってくれるんじゃないかと、そういう姿を応援したいなと思います。
――柔道、相撲にも励んでいた自身は、なぜ野球の道を選んだのか
松井 それは簡単ですね。中学に柔道部も相撲部もなかった、ただそれだけですよ。選択が野球しかなかったですから、それだけです。迷うことなくもう野球しかなかった。あったら迷ったかもしれないですけどね。
――選択する時の信念みたいなものは
松井 いろいろ考えるでしょうけど、どっちがいい、こっちを選んでいいこと、こっちを選んでプラスなこと、マイナスなこと、いろいろ考えた上で、最後は直感でしょうね、おそらくね。そんな深く考えていないです、はっきり言って。