アマゾンが新型「Echo」4機種を一挙発表--AI強化版「Alexa+」に対応

 Amazonはニューヨーク市で開催したイベントで、複数の新型「Echo」デバイスを発表した。いずれも「Alexa+」に対応し、機能と音質が向上している。

提供:Joseph Maldonado/CNET ※クリックすると拡大画像が見られます

 発表されたのは「Echo Dot Max」(99.99ドル/日本では税込1万4980円)、「Echo Studio」(219.99ドル/同3万9980円)、「Echo Show 8」(179.99ドル/同3万4980円)、「Echo Show 11」(219.99ドル/同3万9980円)の4機種。

 これらは、同社のAIアシスタント「Alexa」の強化版であるAlexa+の利用を前提に設計されている。新型チップも採用し、Echo Dot Maxは「AZ3」、それ以外は「AZ3 Pro」を搭載。これらは新しいAIアクセラレーターによって、将来のAIモデルに対応するという。

 また「Omnisense」搭載により、ユーザーが部屋にいることを検知し、関連コンテンツを表示できる。

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 新シリーズで最大の驚きは、2019年に発売された旗艦スマートスピーカーのアップデート版であるEcho Studioだ。Amazonによると、新しいEcho Studioは初代モデルより40%小型化された。新しいStudioはDolby Atmos対応を含む「プレミアムオーディオ」をうたい、音響効果を高める3Dニットカバーで覆われた球体デザインを採用している。

 一方、Echo Dot Maxはマイクが改良され、ウェイクワードの検出精度が最大50%向上した。

 イベントでは、強化された「Alexaホームシアター」機能も披露された。これは、最大5台のEcho Dot MaxまたはEcho Studioを「Fire TV」に接続してサラウンドサウンドを実現するものだ。興味深いことに、このシステムにはサブウーファーを追加できるが、既存の「Echo Sub」は販売終了となっている。

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 Amazonによると、Echo Show 8とEcho Show 11のディスプレイは新設計により、明るい部屋でも暗い部屋でも鮮明さが向上しているという。Showシリーズの画面には、1300万画素のカメラ、前面ステレオスピーカー、空間オーディオ用のカスタムウーファーが搭載されている。

 画面では、「Ring」や「Blink」のカメラ映像を確認したり、過去の映像から厳選された「ハイライト」を視聴したりできる。米CNETが確認したデモでは、カメラの前で鹿が遊んでいる「野生動物」のフィードや、「ハロウィン」「夏」といったフィードが表示されていた。

 新しいEchoシリーズは米国で予約注文が可能で、購入者はAlexa+の早期アクセス権を得られる。Echo Dot MaxとEcho Studioは10月29日に、新しいEcho Show 8とEcho Show 11は11月12日に米国で発売予定だ。

 画面のない新型Echoスピーカーが登場するのは、2023年のEcho Dot以来となる。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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