【一問一答】阪神・森木大智に戦力外通告 22年D1位入団も「4年間結果が出なかったのでそれが一番」 現役続行を希望

戦力外通告を受け、取材に応じる阪神・森木大智=兵庫県西宮市(撮影・甘利慈)

阪神は1日、森木大智投手(22)に対して、来季の契約を結ばないことを伝えたと発表した。

2022年ドラフト1位で高知高から入団し、最速154キロの直球を武器に1年目から1軍で2試合に登板。しかし2年目からは1軍での登板はなく、24年オフには育成契約に。今季もウエスタン・リーグでは14試合で防御率13・81と結果を残せなかった。チームメート、首脳陣、ファンへの感謝を語り、現役続行の意思をを強く示した。一問一答は以下の通り。

――今の心境は

「そうですね。本当に4年間、結果が出なかったので、それが一番かなと思ってます」

――振り返って

「そうですね。苦しいことが多い4年間だったんですけど、自分の中でもいろいろな先輩方とかコーチの方とか、いろいろな方に助けてもらった4年間だったので、それは本当に勉強というか、学びしかない4年間だったかなっていうふうに思います」

――1年目に経験した1軍のマウンドは覚えている

「はい、覚えてます」

――そこからはどういう風に

「そうですね。1年目はもう怖いもの知らずで、どんどんバッターと勝負して楽しんで投げられていたんですけど、そこからいろんなことが見え始めて、ちょっとずつ矢印が自分の方向に向きすぎてしまったところはよくないかなと思って。それで自分の技術が足りないということに気づいて、そこからどんどんレベルアップしていくのに時間がすごくかかったなっていうのは思います」

――今後は

「そうですね。もちろん現役はまだまだ若いので続けたいと思っていますし、僕の中で消化しきれていない自分の目標だったりもあるので、それに向けて前を向いて頑張ろうと思います」

――戦力外通告をされて

「いや、想像というか、ある程度予測はしていたので全然。驚きはしましたけど。でも、それはしっかり受け止めて、これからもまだまだ野球をしたいと思っているので、これからも野球だけじゃなくて人生につなげていきたいなと思います」

――ドラ1の重圧とかは

「そうですね。期待されているっていうのはすごい感じてはいたんですけど、自分の中では自分のやることをしっかりやれば結果が残せるって信じてやっていたので、それが自分のやるべきことができなかったっていうのが一番なので、重圧とかは感じなかったんですけど、ファンの方々は球場に足を運んでくださって、状態が良くなくても応援してくれたりとかっていうのは、本当に阪神ファンの方々は優しくて温かいなと思ったので、その声援っていうのは絶対忘れずにこれからも頑張りたいです」

――今後の野球人生に生かせそうな財産は

「そうですね、やっぱりプロ野球は結果の世界で厳しい世界だと思うので、これからはやっぱり結果を意識しないといけないと思うんですけど、やっぱり自分の成長曲線というかプロセスの中で、絶対にこの決めた目標は諦めずに前を向いてやり続けるっていうことがすごい大事やなって思って、僕自身苦しい時間が3年間あったんですけど、その中でも、目標だけは見失わずに貪欲に努力できたりとかっていうところは、自分を褒めてもいいのかなと思います」

――今になって心残りとかに思う部分は

「うーん、そうですね。でも全てが自分に必要な時間だったと思うので、これからの時間、これからも人生と野球人生のために、こうすればよかったっていうのは特にはないんですけど、これから自分がまだまだやることに対して過去の自分からアドバイスするんだったら、もっと楽しんで、野球を楽しんで、相手と勝負を楽しみながらどんどん向かっていくことを中心に野球をやってほしいなと思います」

――これから目指していく目標は

「そうですね。やっぱり1軍で先発ローテを守ってっていうのが一番僕の中ではあったので、そこは絶対にやりたいって思っているので、どこに行くかわからないですけど、それでも投げられるんだったら全然もう中継ぎだろうが先発だろうがやりたいと思っているので、そこは貪欲というか、がむしゃらにやりたいと思っています」

――もっと良くなる光はつかんでいる

「そうですね。今シーズン、6月後半ぐらいからいい登板が続いたりしていたので、そこでちょっときっかけをつかめているっていうのは自分でも思っていますし、球速自体もどんどん戻ってきていると思うので、それを実戦で早く投げたいなっていうのは思いながらだったので、はい、そんな感じです」

――トライアウトは

「そうですね。前向きに検討はしています」

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