第3回ウクライナ・ロシア和平協議、23日トルコで実施 ゼレンスキー氏表明

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ウクライナとロシアの3回目の和平協議が23日にトルコで実施されると明らかにした。イタリア・ローマで10日撮影(2025年 ロイター/Remo Casilli)

[21日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ウクライナとロシアの3回目の和平協議が23日にトルコで実施されると明らかにした。

ゼレンスキー氏は恒例の夜のビデオ演説で「ウメロフ安全保障防衛会議書記と捕虜交換の準備のほか、トルコで実施されるロシアとの次回会合について協議した」とし、「ウメロフ氏は会合が23日に計画されていると報告した。詳細について明日、発表する」と語った。

その上で、捕虜交換とロシアに拉致された子どもたちの帰還に加え、ウクライナとロシアの首脳会談に向けた準備がウクライナ側が提起する議題になると述べた。

3回目の和平協議の日程について、ロシアの国営タス通信はトルコの関係筋の話として、23日に実施されると報じた。ロシアのRIA通信は、関係筋の話として24─25日の2日間にわたって行われると伝えている。

ロシア大統領府は、日程が確定するのを待っているとしている。ただ、戦争終結の方法を巡るロシアとウクライナの立場はなお「正反対」との認識を示した。

ウクライナとロシアは5月16日と6月2日にトルコのイスタンブールで和平協議を実施。ウクライナ側は当時国防相だったウメロフ氏が交渉団長を務めた。

これまでの2回の協議を通して、数千人規模の捕虜交換のほか戦死者の遺体の交換が実現したものの、停戦や和平に向けた交渉は平行線。トランプ米大統領は14日、ロシアが50日以内にウクライナとの和平合意に応じなければロシアに制裁を科すと表明し、これまでのロシアへの対応を大きく転換させた。

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