【私立に聞く・新潟明訓高】合格難易度が上昇!新潟高の「滑り止め」受験は過去の話?好学と自治で目指すは難関大合格
新潟明訓高校
少子化の影響で中学3年生人口は減少していますが、新潟県内の私立高校の入試志願者数は増加傾向です。背景には私立高校が大学進学に力を入れてきたことや、授業料の実質無償化の追い風などがあると言われています。公立高校志向が根強いとされる新潟県内で、人気が高まる私立高校に入試動向や学びの特長、大学合格実績などを聞いていきます。 初回は新潟市江南区の新潟明訓高校です。2026年度入試では合格者数を絞り、難易度が上がったと指摘されます。27年度入試はどうなるのでしょうか。
初めに長谷川雅一校長に学校の特長や求める生徒像などを聞きました。
新潟明訓中学・高校の長谷川雅一校長
(新潟明訓高は100年以上の歴史があります) ルーツは大正10年にさかのぼります。昼間は働いている若者たちが夜は学びたいと、小学校の校舎を借りて集まった「新潟夜間中学講習会」が始まりです。 当時、中学校に進学できるのは1%台で、女子には門戸が開かれていません。そういう中で「勉強したい」という人が集まってスタートしました。ですから、本校の教育理念の根幹は「好学(こうがく)」と「自治」です。 私はいつも先生や生徒に話すのですが、自分たちで学んで、自分たちで考えて、生徒会活動も部活動も自分たちで学校を作り上げていく。これが本校のアイデンティティーです。 (生徒の意欲や自主性が特長ですね。校内の雰囲気や環境はどうでしょうか) 雰囲気は昔から自由と言われます。現在は女子が55%ほどを占めています。校舎の環境も独特で、野球場やサッカー専用グラウンドがあります。「高いレベルの文武両道」を目標にしています。 文化部も盛んです。放送部は毎年全国レベルですし、書道部のパフォーマンスは各地のイベントに呼ばれます。吹奏楽部は70人もいます。自分が高校生活で本当にやりたいことをやらせてあげるのが、本校のスタンスです。 (学習面はいかがですか。「勉強しなさい」と言われないと勉強しないようでは厳しいでしょうか) まあ、言わなきゃいけないんですけど(笑)。ただ、学校の中にたくさん仕掛けを作っています。図書館の自習スペースを充実させています。「百周年記念会館」の自習室は平日午後9時まで利用できます。大みそかも元日も開いています。 廊下にも机を並べています。いつでも、どこでも、好きに勉強していい。勉強は自分でやるものだ、という環境です。 もう一つの特徴が「GSC」の学びです。グローバル、サイエンス、キャリアの頭文字です。 グローバルは「明訓から世界へ」を標語にしています。中高一貫生は高校1年で全員海外研修に行きます。高校から入った生徒は希望制ですが、例年160人ほど行っています。外国人留学生を招いて、オールイングリッシュでディスカッションやプレゼンをする機会もあります。 サイエンスは文理を問わない科学的思考力を養います。スーパーカミオカンデに行ったり、国立天文台に行ったり、新潟大学と連携した実験講座も開いています。
キャリア教育では、修学旅行を「研修」として、生徒自身が行きたい企業を決めて訪問しています。自分たちで電話してアポイントを取らせます。最初はうまくいきません。いたずら電話だと思われることも(笑)。でも、その失敗そのものが大事な経験だと考えています。