噂の「時差ボケ」軽減アプリをトラベル担当記者が試して激しく後悔「なぜもっと早く使わなかったのか」(クーリエ・ジャポン)

海外によく出かける人の多くにとって、時差ボケは悩ましい問題だ。その軽減に特化したアプリを初めて使ってみた米紙「ワシントン・ポスト」のトラベル担当記者が実体験をレポートしつつ、時差ボケ対策について専門家たちにも取材した。 【画像】時差ボケ軽減アプリ「タイムシフター」上に生成されたプラン 旅行記事を10年書いてきた私だが、時差ボケを真剣に「克服」しようとしてはこなかった。海外旅行のたびに代償を払うことになっていたにもかかわらずだ。 フライト中にはアルコールやコーヒーを飲まないなど最低限のことをしたり、適切な時間帯に眠ろうとしたりする程度だった。 どん底は、たいてい2日目にやってきた。午前4時のもうろうとした意識や、午前11時にホテルのベッドから鉛のように重い体を引き剥がそうとしたことなど、当時の記憶の多くはおぼろげだ。 しかしこの春、私はついに新しいことを試すほどに追い詰められた。パリへの大事な、短い出張があり、一分たりとも無駄にできなかったのだ。 さらに私は歳を重ねてきてもいる。米ペンシルベニア大学の睡眠医学の教授インディラ・グルバガバトゥラによれば、加齢によって時差ボケは悪化しうるという。 「年齢を重ねるにつれて順応が難しくなるというエビデンスがあります。概日時計とそれが光に反応する力が弱まり、薄暗い光のもとで生成されるメラトニンの量も、加齢とともに減少するからです」 そこで、恐怖に突き動かされた私は、何年も前から耳にしていたアプリ「タイムシフター」をダウンロードした。 あのパリ出張と、その次の旅を終えたいま、なぜもっと早くこのアプリを使わなかったのかと激しく後悔している。

2018年にリリースされたタイムシフターは、「科学に基づくアドバイス」を使って時差ボケを軽減するというコンセプトのアプリだ。 そのアドバイスは、旅行情報と個人データ(年齢、睡眠パターンなど)をもとにパーソナライズされた「時差ボケ対策プラン」としてユーザーに届けられる。 旅行者はプランのアドバイスに従い、「特定の時間に小さな行動」をとることで、時差ボケの症状を緩和できるとされている。 フライトの1週間前、私はプランを生成した。初回は無料で、次のトリップは9.99ドル(1600円弱)、または年間24.99ドル(4000円弱)の無制限サブスクリプションに加入できる。 アプリ自体に懐疑的なわけではなかったが、マイペースで何事も後回しにしがちな人間として、旅行前に新しい習慣を続けられるかどうかが不安だった。 だが、アドバイスはシンプルだった。

Natalie B. Compton

クーリエ・ジャポン
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