16万光年先「タランチュラ星雲」の幻想的な光景 ハッブル宇宙望遠鏡が観測

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した輝線星雲「タランチュラ星雲(Tarantula Nebula)」のクローズアップ。 ハッブル宇宙望遠鏡が観測した美しき「タランチュラ星雲」のクローズアップ 乳白色のベールを透かして星空を見ているような、幻想的な光景が広がっています。 タランチュラ星雲は、天の川銀河の衛星銀河(伴銀河)である、約16万光年先の「大マゼラン雲(大マゼラン銀河)」にあります。 大マゼラン雲の質量は天の川銀河の10~20%ですが、新たな星を生み出す星形成領域が幾つも存在しており、タランチュラ星雲もそのひとつ。中心部分では太陽の200倍以上もの質量を持つ大質量星が発見されています。 星の材料となるガスとともに、タランチュラ星雲には塵(ダスト)も多く集まっています。 塵には可視光線、特に波長が短い青色光を吸収・散乱しやすい性質があるため、塵の多い環境にある星は実際よりも赤っぽい色で観測されます。 塵を含む星雲の観測を通じた塵の粒子の研究は、新しい恒星や惑星が形成される上で塵が果たす役割を理解する上で役立つということです。 この画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、ESA=ヨーロッパ宇宙機関から2025年8月4日付で公開されています。 参考文献・出典 ESA/Hubble - A sea monster and a Tarantula

sorae編集部

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