米国債利回り低下、ドル値を消す-ボウマン副議長が7月利下げに言及

Michael Mackenzie、Ye Xie

  • ボウマンFRB副議長の発言伝わった後、利回り一段と低下
  • ドル指数は値を消す、円は対ドルで下げ縮小し146円台半ば

ニューヨーク時間23日午前の取引で、米国債相場は上昇(利回り低下)。米軍がイランの核施設を週末に爆撃したことを受け、逃避需要で買われていたところに、来月にも利下げを実施する可能性があるというボウマン連邦準備制度理事会(FRB)副議長の発言が伝わり、利回りは一段と低下した。

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  ボウマン副議長はインフレが抑制されたままなら7月に利下げを支持する可能性に言及した。ウォラーFRB理事も20日に同様の見解を示していた。

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  米国債利回りは全ての年限で低下。10年債利回りは一時6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて4.31%を付けた。これは約1週間ぶりの低水準。 

  欧州時間の取引では、原油供給の混乱がインフレを加速させるとの懸念がより重視され、米国債は下落していた。

  短期金融市場では米利下げ観測が強まり、年末までにおよそ55bpの利下げを織り込んだ。  

  外国為替市場ではブルームバーグ・ドル・スポット指数が、ボウマン氏の発言後に値を消した。欧州時間帯には一時0.6%上昇していた。 

  円は対ドルで下げを縮小する展開。ボウマン氏の発言が伝わる前は147円台前半だったが、その後146円台半ばとなった。

原題:Treasuries Rise on Dovish Comment by Fed’s Bowman, Haven Demand(抜粋)

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