「サッカー人生で一回決めてみたいなと…」憧れの60mロング弾に町田MF下田北斗「たまたま入りました」
[8.27 天皇杯準々決勝 町田 3-0 鹿島 Gスタ] 圧巻のスーパーロングシュートが鹿島アントラーズの反撃姿勢を阻んだ。
FC町田ゼルビアは2-0で迎えたハーフタイム明けの後半1分、MF下田北斗が鹿島MF樋口雄太の縦パスをカットすると、自陣ペナルティアーク内で左足一閃。「パスカットしたファーストタッチが良かったのと、キーパーがビルドアップに関わってくるのはわかっていてなんとなく見えていたので、後半立ち上がりだったし思い切って狙いました」。長い滞空時間のシュートがノーバウンドでゴールに吸い込まれ、約60m級のスーパーゴールとなった。
これほどのロングシュートはキャリアの中でも「狙ったことはない」という下田。ただ、憧れはあったという。「チャンスがあるならサッカー人生で一回決めてみたいなと。映像はよく見るので」。もっとも“狙い通り”といったような素振りは見せず、「運が良かった」「たまたま入りました」と謙遜しきりだった。この日はゴールだけでなく、前半15分にも右CKをMF増山朝陽にぴたりと合わせ、先制点をアシストしていた下田。「チームとして狙うところがあって、だいたいそこら辺にボールを届ければ中の選手が決めてくれるというのがあった」。試合開始直後には強風も吹き始めたが、「風が結構強くてゴール方向に風が流れていたので、いい感じで乗ってくれた」と織り込み済みだったといい、1ゴール1アシストの大活躍で史上初の天皇杯4強入りに導いた。
今季はここまでボランチの主力を担ってきた下田だが、直近4試合はベンチスタート。MF中山雄太がボランチにコンバートされたり、MFネタ・ラヴィが加わったあおりを受けた。それでも「出られない選手、途中から出ている選手もみんな普段からいいトレーニングをしているし、出ている選手もピッチでいいプレーをしている。チームとしていい循環になっている」と下田。「自分が出た時に何ができるかというのは常に意識しているので、チームに貢献できて良かった」と前向きな取り組みが実を結び、ポジション奪取に向けても大きなアピールを見せた。
(取材・文 竹内達也)/60m級驚愕のスーパーミドル⚽️
\#下田北斗 選手がハーフウェーライン付近から放ったシュートは美しい放物線を描きゴールへ
下田選手は本日1G1A&今季初ゴール#天皇杯 #0827鹿島#FC町田ゼルビア #zelvia pic.twitter.com/d8YCka7J8H