【夜空に出現した巨大な発光体「ペトロザヴォーツク現象」】街全体に無数の光を降り注いだ謎の正体(スペースチャンネル)

1977年9月20日、旧ソ連の都市ペトロザヴォーツクの夜空に、巨大な発光体が突如として出現しました。その物体は、まるで巨大なクラゲのような形をしており、街全体に無数の光の筋を降り注がせたと報告されています。

驚くべきことに、同じ時間帯にはフィンランドやデンマークなど、広い地域からも謎の光の目撃情報が寄せられました。この出来事は、発生場所にちなんで「ペトロザヴォーツク現象」と呼ばれています。

当時、旧ソ連の科学アカデミーも本格的な調査に乗り出しましたが、その報告書では、観測された現象を十分に説明することは難しいと結論づけられました。一体、1977年の夜空では何が起きていたのでしょうか。

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■街を覆った巨大な「光のクラゲ」、無数の光が地上へ降り注ぐ

ペトロザヴォーツクの街並み©Keltainen sukellusven

事件が発生したのは、1977年9月20日の早朝です。旧ソ連北西部に位置するペトロザヴォーツクでは、午前4時頃、北東の夜空に非常に明るい物体が出現したと報告されています。

目撃者によると、最初は巨大な星のように見えた物体が、徐々に大きく広がり、やがてクラゲのような形に変化したといいます。そして、その発光体から地上に向かって無数の細い光の筋が伸び、まるで街全体に光の雨が降り注いでいるかのような光景が広がりました。

発光体の中心部分は赤みを帯び、周囲には青白い光が広がっていたと報告されています。さらに、周囲を照らす明るさは満月に匹敵したという証言も残されています。

物体はゆっくりと移動した後、空中で静止しているように見え、その後、光の形を変えながら姿を消していきました。一連の現象は約10〜15分間続いたとされています。

また、同じ時間帯には、フィンランドのヘルシンキやデンマークのコペンハーゲンなど、広範囲で不思議な光の目撃情報が報告されました。目撃者には一般市民だけでなく、空港職員、船員、警察関係者、航空機の乗員なども含まれていました。

■旧ソ連の科学アカデミーが調査、各国も安全保障上の懸念を表明

当時の調査文書©旧ソ連科学アカデミー

旧ソ連の研究者たちは、その後85件に及ぶ目撃報告を収集しています。これほど広い地域で目撃されたことから、この現象は単なる地域的な錯覚ではなく、何らかの大規模な発光現象だった可能性が考えられました。

この不可解な出来事は、旧ソ連国内だけでなく、周辺国にも大きな関心を呼びました。北欧諸国の政府関係者からは、旧ソ連の科学アカデミーに対して、この現象が秘密兵器の実験によるものではないか、環境に悪影響を与える可能性はないのかといった懸念が伝えられました。

こうした状況を受け、旧ソ連の科学アカデミーは目撃証言や気象データ、レーダー観測などを収集し、現象の解明を進めました。しかし、その調査は簡単ではありませんでした。

目撃者によって物体の形状や動き、観測された方向に違いがあり、単一の現象ですべての報告を説明できるかどうかが問題となったのです。

1977年にまとめられた予備報告書では、当時得られたデータだけでは現象を十分に理解することは困難だと結論づけられました。

■正体は人工衛星の打ち上げ?宇宙空間で発生する「スペースクラゲ」との関係

ボストークロケットの打ち上げイラスト©Richard Terry

では、夜空に現れた巨大な発光体の正体は何だったのでしょうか。現在、有力な説明の一つとされているのが、旧ソ連による人工衛星の打ち上げです。

実は、ペトロザヴォーツク現象が発生した1977年9月20日、旧ソ連はプレセツク宇宙基地から人工衛星「コスモス955」を打ち上げていました。

打ち上げ時刻は現地時間の午前3時58分頃とされ、巨大な発光体が目撃された時間帯とほぼ一致しています。

一部の研究者は、ロケットエンジンから放出された排気ガスが高高度で広がり、太陽光に照らされることで、不思議な発光現象が生じた可能性を指摘しました。

地上ではまだ夜明け前であっても、高高度を飛行するロケットやその排気ガスには、地平線の向こうから太陽光が当たる場合があります。

また、高高度では大気が薄いため、放出されたガスは広範囲に拡散します。

こうした条件が重なると、巨大なクラゲのような光の雲が空に広がることがあります。

この現象は、現在では「スペースクラゲ(Space Jellyfish)」とも呼ばれ、実際に世界各地でロケット打ち上げ時に観測されています。

ペトロザヴォーツク現象も、こうしたロケットの排気ガスによる発光現象だった可能性が高いと考える研究者がいます。

ただし、すべての目撃情報がこの説明で完全に解決されたわけではありません。

ペトロザヴォドスクの物体©パブリック・ドメイン

当時の調査では、人工衛星の打ち上げ以前にも一部の目撃情報があったことや、報告された物体の移動方向とロケットの飛行方向が一致しないケースなどが指摘されました。

また、同じ地域でほぼ同時期に実施された弾道ミサイルの試験が、一部の発光現象に関係していた可能性も指摘されています。

そのため、1977年9月20日に報告されたすべての現象が、コスモス955の打ち上げだけで説明できると断定することはできません。

それでも、人工衛星の打ち上げによって巨大な発光現象が発生する仕組みは、現在ではよく知られるようになっています。

約50年前、夜空に突然現れ、人々を驚かせた巨大な光のクラゲ。

当時は正体不明とされたその光景も、宇宙開発によって生まれる特殊な発光現象だった可能性があるのです。

皆さんは、1977年に発生したこの「ペトロザヴォーツク現象」の正体についてどう思いますか? 人工衛星やロケットの打ち上げによる現象だったのでしょうか。それとも、当時の目撃報告には、まだ解明されていない別の現象も含まれていたのでしょうか?ぜひコメントお待ちしています。

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