「検挙しました!」 超キケンな"残土爆積み"ダンプ&「改造大型トラック」をその場で摘発! 国道4号で「一斉取り締まり」実施し"悪質違反者"を排除! 茨城県警が街頭検査を公開

茨城県警は公式SNSで、過積載の取り締まりとともに、大型車の不正改造車に対して整備命令を発布したと明らかにしました。

過積載&不正改造を一網打尽

 茨城県警は2025年10月1日、公式SNSを更新。国道4号で、車体の不正改造を行った大型車に対して整備命令を発布したとともに、重量制限を超える大型ダンプの運転者を検挙したと発表しました。

 一体どういうことなのでしょうか。

トラックのイメージ(画像:PIXTA/イメージです)

 不正改造車とは、公道を走行する際に定められたルール「保安基準(道路運送車両の保安基準)」に適合しない状態のクルマを指します。

 大きな音で周囲に迷惑をかけるほか、クルマの深刻な故障を招いたり、事故の際に歩行者などに怪我をさせる可能性もあります。

 爆音マフラーやシャコタン(車高短)、ハミタイ(タイヤの回転部分が露出していること)などがそういったものの代表例で、主に乗用車や二輪車などが改造車集団をなしている場合もありますが、大型車でもこうした不正改造を行っている者もいます。

 たとえば、窓ガラスに装飾板を取り付けで視界を妨げたり、速度抑制装置(スピードリミッター)の取り外しを行うようなケースが該当します。

 さらに、荷台に「さし枠」を取り付けて、積載物を山積みできるようにするダンプなどもいます。

 特にこの「違法さし枠」取り付けは、大型車で横行している過積載とも密接に関わっており、「過積載をするために車体を改造する」という非常に悪質な行為となります。

 今回茨城県警は、茨城運輸支局とともに関係機関と連携し、古河市内の国道4号で街頭検査(検問)を実施。

 車体の不正改造を行ったクルマに対し、その場で「整備命令」を発布しました。

 これが発布されると、クルマの所有者は15日以内に保安基準に適合するようにクルマを直し、その後は最寄りの陸運局などにクルマを直して持っていき、確認を受ける必要があります。

 さらに、最大積載量をオーバーした状態で残土を積んだ大型ダンプを検挙したといいます。

 県警は、「安全な車体で、重量制限を守って、大切な命を守りましょう!」と警鐘を鳴らしています。

※ ※ ※

 過積載車はブレーキが効かなかったり、バランスを崩して重大事故を起こすリスクがあるだけでなく、深刻な車両故障を招いて立ち往生し、周囲に迷惑をかけたり、さらには道路に損傷を発生させ、補修工事を発生させるなど、さまざまなトラブルを起こします。

 茨城県警では、国道を中心に過積載大型車の取り締まりを強化しており、過積載疑いのクルマをパトカーや白バイで発見しているほか、高速の出入り口などに抜き打ちで測定器を設置して、その場での検挙を実施。

 過去には過積載疑いのある車両をヘリで上空から追跡するといったことも行っています。

 特に、今回のような土砂や残土などといった産廃運搬を行う過積載車に関しては、県と合同で捜査を進めており、荷主の正体や産廃の出どころ、行先を特定し、検挙する方針です。

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