優雅に踊る渦巻銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が観測した「UGC 11397」【今日の宇宙画像】
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:ESA/Hubble)
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が観測した渦巻銀河「UGC 11397」。
こと座の方向、約2億5000万光年先にあります。
明るい中心部分から、きつめに巻かれた2本の渦巻腕(渦状腕)が伸びた姿は、どこか優雅さを感じさせます。
一見すると穏やかそうなUGC 11397ですが、活動銀河核(※)を持つことがX線観測を通じて判明しています。
その原動力であるブラックホールの推定質量は、実に太陽の1億7400万倍。
天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホールが太陽の約400万倍ですから、その40倍以上も重いことになります。
この画像はESA=ヨーロッパ宇宙機関が2025年6月23日付で公開しています。
※…時には銀河全体を上回るほどの強い電磁波を放射する、銀河中心部の狭い領域のこと。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部