韓国、米関税発動回避へ交渉期限の延長要請-土壇場で巻き返し図る
- 製造分野の提携提案、自動車や鉄鋼の関税撤廃または引き下げ求める
- 交渉期限延長についても協議-7日から関税率通告とトランプ氏
韓国と米国の通商当局者は、トランプ米大統領による各国・地域に対する関税引き上げを回避するため、9日に迫る貿易合意の期限延長について協議した。
韓国産業通商資源省の6日の発表によると、呂翰九通商交渉本部長は5日、ワシントンで米通商代表部(USTR)のグリア代表と会談し、製造業におけるパートナーシップの構築を提案すると共に、自動車や鉄鋼などの製品にかかる関税の撤廃または削減を求めた。
4月に一時停止された米国の関税の再導入期日が数日後に迫っている。トランプ氏は8月1日から一方的な関税率を適用する旨の通告書を、7日から貿易相手国に送付すると表明している。
韓国製品に対する合計25%の関税が発動されれば、既に内需低迷に苦しむ韓国経済への打撃は深刻なものとなる。
トランプ政権による上乗せ関税発動を土壇場で回避するため、呂氏は韓米両国の産業サプライチェーンを一層強化する「互恵的」な製造業協力の枠組み構築を提案した。同時に、最終合意には自動車や鉄鋼を含む一部製品への関税撤廃・緩和を含める必要があると強調した。
韓国産業通商資源省の声明によれば、「双方は、韓国の新政権発足以降の1カ月間、誠実に交渉を続けてきたことを確認し、今後さらに隔たりを縮める必要があるという認識で一致した」という。また、協議の期限延長についても話し合われたと付け加えた。
呂氏の今回の訪米は約1週間で2回目となり、通商協議での遅れを取り戻そうとする韓国側の姿勢を象徴している。李在明大統領の国家安保室長を務める魏聖洛氏も6日、ワシントンに向けて出発した。国家安全保障問題担当補佐官代行を兼務するルビオ国務長官と会談する予定だ。
原題:South Korea Seeks US Trade Deadline Extension as Tariffs Loom(抜粋)