トランプ氏、G7日程切り上げ帰国へ 中東情勢に対応

 トランプ米大統領は(写真左)多くの「重要問題」に対応するため、16日夜に主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開催されているカナダ西部アルバータ州カナナスキスから米ワシントンに戻る見通し。6月15日、アルバータ州カナナスキスで代表撮影(2025年 ロイター)

[カナナスキス(加アルバータ州) 16日 ロイター] - 米ホワイトハウスは16日、トランプ大統領が中東情勢を理由に、カナダ西部アルバータ州カナナスキスで17日まで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)の日程を切り上げて帰国すると発表した。

ホワイトハウスのレビット報道官はXで「多くの成果が達成されたが、中東情勢のためにトランプ大統領は今夜、各国首脳との夕食会後に帰国する」と明らかにした。

トランプ氏は「できるだけ早く(ワシントンに)戻らなければならない」と記者団に述べた。

またFOXニュースの番組ホストによると、トランプ氏が国家安全保障会議(NSC)に対し、危機管理支援を担うシチュエーションルームで態勢を整えるよう指示したという。

トランプ氏はこの日、イランの首都テヘランから全員直ちに避難すべきだと交流サイトに投稿し、イランは米国との核合意に署名すべきだったと改めて主張していた。 もっと見る

マクロン仏大統領は、中東の停戦実現という目標を踏まえると、トランプ氏の帰国は前向きだと述べた。

これに対しトランプ氏はSNSで、停戦への取り組みと「何ら関係がない」と投稿。マクロン大統領は「イスラエルとイランの『停戦』に取り組むためワシントンに戻ると誤って指摘した」と述べた。

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