ヤマダデンキ、池袋本店を最高峰店舗に刷新 池袋を家電の街に
ヤマダデンキは、LABI 池袋本店を旗艦店として9月12日に全面リニューアルオープンする。至近に立地するIDC OTSUKA 池袋ショールームと連携し、同社が「くらしまるごと」をコンセプトに展開してきたLIFE SELECTの集大成かつ最高峰の店舗とする。
ヤマダデンキはリニューアルオープンの前日に内覧会を実施。説明会ではLABI 池袋本店のリニューアルについて、ヤマダホールディングス 代表取締役社長 兼 COOの上野善紀氏が「ヨドバシカメラさんが池袋に来るというのがきっかけになった」と説明。また、ヤマダホールディングス 代表取締役会長 兼 CEOの山田昇氏は、「かつては秋葉原が電気の街、池袋は百貨店の街だった。今回のリニューアルには、池袋が日本を代表するような家電の街となり、その中で魅力のある店を作りたいという目標がある」と思いを語った。
競合との比較については、「ヤマダデンキでは独自商品を展開している。その点で品揃えの面でも粗利の面でも差別化を図れる」(山田氏)と説明した。
LABI 池袋本店は地下2階から地上7階までの9フロアで、売場面積は約5,000坪とヤマダデンキの家電専門店としては国内最大級。改装は段階的に4カ月かけて進められた。
リニューアルのポイントとして「3世代が楽しめる品揃え」「体験・体感型の売場」「情報発信」の3つを挙げる。
「3世代が楽しめる品揃え」では、子供向けの玩具やZ世代向けの韓国コスメ、中高年も含めて幅広い世代を対象としたフィットネス機器・健康器具などを展開する。
「体験・体感型の売場」については、オーディオ、家電、理美容家電、リフォームなど、くらしにかかわる様々な商品やサービスを体験できる設備を設ける。
3階のオーディオコーナーでは、高級オーディオやプロジェクターの比較体験ルームを設置。また、ワイヤレスイヤフォンの全機種を試し聴きできる。
3階のテレビコーナーでは、ソファと向かい合わせの形で国内外メーカーの製品を展示。部屋をイメージした暮らし体感コーナーも設け、例えば「100型テレビを設置する」といった、頭の中だけでは想像できない部屋のイメージを実物で見られるようにする。
5階には、調理家電を実演で紹介する「キッチンスタジアム」を設置。炊飯器、トースター、コーヒーメーカーなど、様々な家電を実演する。
壁面を広く使った展示のエアコンコーナー、ロボット掃除機の実際の動きを確認できるクリーナーコーナーなども特徴としている。
4階のリフォームコーナーは、家電からリフォームへとシームレスにつながる、家電との親和性を意識した展示を行なう。実際にお湯をいれて機能を確認できる浴槽もある。
2階のデジカメコーナーには、フォトスポットに見立てたジオラマを設置し、機能を試せるようにしている。
地下1階には、理美容家電を試せるパウダールームを設置している。
ヤマダデンキは、自社工場で洗浄・点検を行なったリユース品を販売しているが、LABI 池袋本店でも家電やPCのリユース品を取り扱っている。カテゴリーごとに新商品と同じフロアで取り扱っているので、比較をしながら選べる。
そのほか、自転車や医薬品などを地下2階で展開している。
情報発信については、1階にライブコマース専用スタジオを設置。配信の様子を見ながら、注目家電の使い方やポイントなどの情報を得られる。ライブ配信で見ている商品をそのまま購入することも可能。
店舗の池袋駅側の壁面には大型ビジョンを設置。ライブ配信やイベント情報などを通行する人へ向けて発信する。
そのほか、池袋を拠点にSNSなどを通じた全国への情報発信を行ない、池袋へ足を運ぶ大きな流れを創り出すことを目指す。
LABI 池袋本店では、徒歩すぐの場所にあるIDC OTSUKA 池袋ショールームとコラボ。LABI 池袋本店で家電、IDC OTSUKAで家具・インテリアを提供することで、「くらしまるごと」を実現する。
ヤマダポイントの相互利用も可能。家電でもらったポイントで家具・インテリアを購入するなどといった利用を促進し、シナジー創出を図る。
所在地は、LABI 池袋本店が東京都豊島区東池袋1-5-7、IDC OTSUKA 池袋ショールームが東池袋1-41-1。