【ネタバレ】『サンダーボルツ*』幻のキャラクターも…ボツになった設定&展開|シネマトゥデイ

『サンダーボルツ*』全く違う映画になっていたかも? - (C) 2025 MARVEL

 マーベル・スタジオ最新作『サンダーボルツ*』(全国公開中)の初期稿を執筆した脚本家のエリック・ピアソンが、惜しくも不採用となったキャラクターや設定について The Wrap に明かした。(以下、映画のネタバレを含みます)

【画像】くせ者ばかり!『サンダーボルツ*』のメンバー

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で負け犬扱いされてきた無法者たちがチームを結成し、アベンジャーズ不在のニューヨークに迫る危機に立ち向かう本作。ピアソンは『アントマン』『ブラック・ウィドウ』など多数のMCU作品の脚本を手がけたベテランで、『サンダーボルツ*』の脚本は、彼の初期稿に「一流シェフのファミリーレストラン」のジョアンナ・カロらが加筆して完成したものだ。

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 まず、ピアソンの初期稿には「X-MEN」の人気キャラクター・ウルヴァリンの骨格を覆う素材としても有名な超金属「アダマンチウム」が含まれていたという。『サンダーボルツ*』においてアダマンチウムがどう機能したかは不明だが、チーム結成という点で「アイデアは気に入ってもらえました」とピアソンは振り返る。結局、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギから「もっと小さくて密な物語がふさわしい」と指摘され、ボツになってしまった。

 映画は、CIA長官ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌの指示によって、エレーナ、USエージェント/ジョン・ウォーカー、ゴースト/エイヴァ、タスクマスターがOXE社の保管庫で激突する展開で幕を開けるが、当初は保管庫の施設内だけで物語が完結する案もあったという。ファイギから「『ダイ・ハード』のような展開はどうか?」と提案されたピアソンは、犯罪者たちがチームを組むDC映画『スーサイド・スクワッド』的な展開を避け、「殺し合いのために送り込まれた彼らが偶然チームになる」という現在のモデルを考案。その後、ジェイク・シュライアーが監督に就任し、保管庫からニューヨークに戻るロードムービー要素や、ウォッチタワー(旧アベンジャーズ・タワー)周辺での戦いが追加されていった。

ADVERTISEMENT セントリーではなく、ジョン・ウォーカーが敵だったかも? - (C) 2025 MARVEL

 また、完成版には登場しない幻のキャラクターも複数存在したという。一人は、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』でロス米大統領が変身したレッドハルク。ピアソン曰く、『サンダーボルツ*』ではジョン・ウォーカーが変異するシナリオだったといい、「ヴァレンティーナがウォーカーに薬が必要だと思わせておいて、実は(レッドハルクになる)爆弾を仕込んでいました」と説明。最終的にレッドハルクは不採用となり、代わりに究極のヒーロー・セントリーがサンダーボルツ*の敵として登場することになった。

 そしてもう一人が、『アントマン&ワスプ』に登場した科学者ビル・フォスター(ローレンス・フィッシュバーン)だ。ゴーストが心を許した存在でもあるフォスター博士は、前述したジョン・ウォーカー版レッドハルクが登場する際に活躍するはずだったという。しかし、惜しくも再登場は見送りとなり、ピアソンも「なぜかうまくハマらなかった」と正直に告白した。

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 映画のラスト、サンダーボルツ*のメンバーは「ニュー・アベンジャーズ」として紹介されるが、ピアソンの最終稿では「サンダーボルツ*」のまま世間に公表されるはずだったという。彼らが政府公認のニュー・アベンジャーズになる展開は、ファイギが持ちかけてきたといい、「今までで最高の反応だった」とピアソンも大興奮だったとのこと。ちなみに、ニュー・アベンジャーズに今後どんな計画があるのかは、ピアソンも見当がつかないそうで「(ファイギは)我々の10手先を見据えて動いている」と語っている。(編集部・倉本拓弥)

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連続テレビ小説「あんぱん」第31回より - (C) NHK

 今田美桜が主演するNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合・月~土、午前8時~ほか)は、12日に第7週「海と涙と私と」第31回が放送。あらすじを紹介する。

【画像】嵩(北村匠海)が健太郎(高橋文哉)を連れて帰ってきて…第31回

 夏休みで帰省したのぶ(今田)は、銀座のパン屋について草吉(阿部サダヲ)に尋ねるが、はぐらかされてしまう。羽多子(江口のりこ)はあまり詮索してはいけないとのぶをたしなめる。

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 その夜、蘭子(河合優実)から嵩(北村匠海)が帰ってくると聞き、のぶは電話で言い過ぎたと浮かない表情。2日後、お土産を抱えた嵩が健太郎(高橋文哉)を連れて御免与町に帰ってくる。待っていたのは、のぶではなくメイコ(原菜乃華)で……。

 朝ドラ112作目の「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルとしたオリジナルストーリー。脚本は、「花子とアン」(2014)以来2度目の朝ドラ脚本となる中園ミホが手掛け、激動の時代を生きた二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの物語をフィクションとして描く。

 暢さんをモデルとしたヒロイン・朝田のぶを、「おかえりモネ」(2021)以来2度目の朝ドラ出演で初主演を務める今田が演じ、やなせさんがモデルの柳井嵩役を北村匠海が務める。RADWIMPSの主題歌「賜物」がドラマを彩り、語りを林田理沙アナウンサーが担当する。(清水一)

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 先日の来日も話題を呼んだ、トム・クルーズ主演の人気アクションシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(5月23日全国公開)から、北極圏に位置する世界最北の街で行われた、極寒の撮影の裏側を捉えたメイキング映像が公開された。

【動画】全てが凍る世界!『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』メイキング映像

 本作は、トム演じる敏腕スパイ、イーサン・ハントの活躍を描いた人気アクションシリーズの第8弾。世界を舞台に展開するトムのリアルなスタントも見どころとなっており、これまで、ドバイにある世界一高い高層建築物ブルジュ・ハリファやノルウェーのプレーケストーレンという名の断崖絶壁、アブダビの砂丘など、ロケには過酷な世界中の壮大なロケーションで撮影を行ってきた。

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 そして本作では、人が居住する地としては世界最北となる、ノルウェー領スヴァールバル諸島がロケ地のひとつに選ばれた。極寒の地にも関わらず、トムはメイキング映像で「息をのむほど美しい。この素晴らしい場所で撮影できるなんて本当に特別な体験だ」と感激。その言葉の通り、映像には一面に広がる氷原、雪に覆われた山岳地帯、そして砕氷船でしか進むことができない荒々しい北極海など、壮麗な景色が映し出されている。

 現地の気温はマイナス40度という極寒の世界。ベンジー役のサイモン・ペッグは「マイナス40度の寒さは演技ではごまかせない。手袋を外せば数秒で指が凍ってしまう」と厳しい環境下で演技をする難しさを告白する。

 機材には常に雪が積もってしまうなど、技術的にも過酷な撮影となったようだが、グレースを演じたヘイリー・アトウェルは「この過酷な環境がサスペンスとドラマを深める」とロケだからこそ得られる説得力に言及。トムも「臨場感のある映像を届けたかった。素晴らしい仕上がりだよ」とCGでは決して表現することの出来ないリアルへのこだわりを語っており、今回も不可能に挑んだ一本となったことを期待させる。

 映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、5月17日~22日まで先行上映された後に5月23日より全国公開。(編集部・入倉功一)

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ポップコーン対決に登場する謎の少女 - (C) 2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 荒木飛呂彦の人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ「岸辺露伴は動かない」を高橋一生主演で実写化する映画の第2弾『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日公開)から新たな場面写真7点が公開された。

【画像】高橋一生、飯豊まりえ、大東駿介、井浦新ら新場面写真<7枚>

 相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴。2020年から放送された実写ドラマのチームが再集結した『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(2023)から2年ぶりとなる映画版となる本作では、「岸辺露伴は動かない」の最初のエピソード「懺悔室」が原作。映画オリジナルのエピソードを追加し、日本映画で初となるベネチアオールロケを行い、露伴が取材旅行先で遭遇する事件が描かれる。主人公・岸辺露伴役の高橋一生、実写シリーズを通じて登場する露伴の担当編集者・泉京香役の飯豊まりえに加え、玉城ティナ戸次重幸大東駿介井浦新らが名を連ねる。

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 公開された場面写真は、ベネチアの教会にいる岸辺露伴をはじめ、幸福と絶望と運命が交錯する世界観を表すもの。露伴は間違えて入った懺悔室である男の恐ろしい告白を聞いたことから“幸福になる呪い”が降りかかることとなる。また、露伴の担当編集・泉京香は、何かを受け取りながら、驚きの表情を見せている。懺悔室で露伴に過去に犯した過ちを告白する男・田宮(井浦新)は、笑っているようにも泣いているようにも見える仮面をつけている。

 そして、原作ファンの間でも人気の水尾(大東駿介)の生死をかけたポップコーン対決の場面。幸せから必死に逃げ続けてきた水尾だが、ついに最高の幸せを感じる瞬間が訪れる。そして、「ポップコーンを投げて3回続けて口でキャッチできたら呪いは消える」という賭けに挑むことになる。水尾のほか、真っ赤な衣服に身を包んだ修道女のような少女の姿もあり、なぜか舌を突き出している。台本上で9ページにわたる本シーンについて、渡辺一貴監督は150カット近くに及ぶ撮影プランを練り上げ、大東は2日間にわたる撮影をこなした。(石川友里恵)

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『ブンブンジャーVSキングオージャー』はこうして誕生した! - (c)2025 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映 (c)テレビ朝日・東映AG・東映

 スーパー戦隊“VSシリーズ”第31作目となるVシネクスト『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』のメガホンを取った加藤弘之監督がインタビューに応じ、「爆上戦隊ブンブンジャー」「王様戦隊キングオージャー」の世界観をクロスオーバーさせた物語の魅力や、製作から撮影までの裏話を語った。(以下、本編のネタバレを含みます)(取材・文:編集部・倉本拓弥)

【インタビュー動画】新生活を迎えた人たちへ…ギラ&大也からメッセージ!

キングオージャーとの再会「大人になったなぁ」

2大スーパー戦隊が勢揃い! - (c)2025 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映 (c)テレビ朝日・東映AG・東映

Q:「爆上戦隊ブンブンジャー」のテレビシリーズを終えた現在の心境、手応えはいかがですか?

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全体的に「こうしてみたい」という自分の意見を、打ち合わせの段階で反映していただくことが多かったです。撮影現場も明るく楽しい感じで、キャストのみんなも明るく演じていました。自分が担当したエピソードは、野球(「バクアゲ23 炎の逆境野球」)やサッカー(「バクアゲ41 預ける背中」)などはっちゃける回が多かったので、いろんなアイデアを出し合って撮影できたと思います。

Q:「ブンブンジャー」キャスト6人の成長ぶりはいかがですか?

最初の頃と比較したら、かなり成長しています。キャラクターに関してはみなさんにお任せして、その時々のお芝居がしっかりできれば、もう何も言うことはありませんでした。序盤こそキャラクターの方向性が揺らいでいる人もいましたが、2度目の担当回(バクアゲ17~18)からはある程度固まっていて、みんなも自信をつけている感じがしました。

Q:『キングオージャーVSドンブラザーズ』に続き、2年連続でVシネクストの監督を務めることになった経緯は?

「ブンブンジャー」を担当していた監督陣で、「キングオージャー」もしっかり担当していたのが僕しかいなかったんです。「キングオージャー」の固定ファンもいらっしゃいますし、世界観は壊してはいけないと。「キングオージャー」で大事にしているものは「ブンブンジャー」にも通じるので、その辺はVシネクストでも出していきたいと思いました。

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Q:約1年ぶりに「キングオージャー」の6人を演出した感想は?

「大人になったなぁ」と感慨深いものがありました。特にギラは、テレビシリーズが王様に成長する話だったので、今作の台本を製作する段階から、1人の王様として成長した姿を見せましょうと、プロデューサーから要望がありました。

「ブンブンジャー」終盤のキーアイテムを再フィーチャー

ニコーラも久々の登場 - (c)2025 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映 (c)テレビ朝日・東映AG・東映

Q:Vシネクストの脚本は、「ブンブンジャー」メインライターの冨岡淳広さんが執筆されています。冨岡さんとは、どのようにストーリーを構築していったのでしょうか?

Vシネクストの時系列を考える際、「ブンブンジャー」のテレビシリーズ最終話がどういう展開になるのか、まだ決まっていなかったんです。Vシネクストの上映は最終話後なので、「ブンブンジャー」としても最終話後の物語がふさわしいと思い、冨岡さんに「最終話はどうなりますか?」と聞くところから始まりました。5人とブンブン(ブンドリオ・ブンデラス)はビッグバングランプリに参加して、焔先斗とビュンディー(ビュン・ディーゼル)は地球に残っている。サンシーターは、どこか宇宙を彷徨っているということで、そこから「キングオージャー」と絡ませるにはどうしましょうかと話し合いました。今作は「ブンブンジャー」に重きを置いているので、最終的には「ブンブンジャー」の地球を舞台にしたストーリーにしましょうと、台本製作がスタートしました。

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Q:夏映画『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』のゲストキャラクターだった、王女・ニコーラも再登場します。

ブンブンジャーとキングオージャーがどこで出会うのかを考えた時に、出てきたのがニコーラです。彼女を仲介すれば、惑星トリクルへブンブンジャーも会いに行けますし、トリクル奪還後の話にすれば、キングオージャーが何かしら関わっていたのかもしれないということにもできます。実際に描いてはいませんが、観ていただいたみなさんに、いろいろ考察していただけたらと思います。

Q:「ブンブンジャー」終盤に登場した星魂鏡(=銀色の球体)を、Vシネクストで再度フィーチャーしようと思った経緯は?

敵キャラクターが何か悪巧みをしている感じを出したくて、“三種の神器”みたいなものを集めて、最終的にそれらがそろった時に大変なことが起きるといいのではないかという話になったんです。1つ目はオージャカリバーZERO、2つ目はニコーラのペンダントになり、3つ目は「ブンブンジャー」の地球にあった方がいいという案が出ました。すると冨岡さんが、テレビシリーズのクライマックスにおいて、ブンブンが一度やられる展開にしたいとお話しされていて、その時に範道大也がブンブンを蘇らせるきっかけを(ブンブンの体内に)埋め込んでおいて、それが3つ目のキーアイテムになれば面白いということになりました。

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サンシーターも全員別行動!グループ分けの裏側

VSシリーズならではの掛け合いも - (c)2025 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映 (c)テレビ朝日・東映AG・東映

Q:ハシリヤンの残党・マンホールグルマーは、どのようにして誕生したのでしょうか? マンホールは「バクアゲ6 シロとクロ」に登場したアイテムで、SNSでトレンド入りもしていました。

ボス的存在となるキャラクターを決める時に、オージャカリバーZEROとは別の苦魔獣にしましょうということになりました。最終的に、ものすごい力を持った強化形態になる苦魔獣になって、ブンブンジャーとキングオージャーが共闘して倒す方が面白い展開になると思いました。ブンブンがダジャレ好きなので、言葉遊びじゃないですが、「マンホール」が「ブラックホール」に変わって、地球を破壊してしまうくらいの力を持つようにしましょうと、マンホールグルマーが誕生しました。

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Q:物語の中盤は両スーパー戦隊が4つのグループに別れて行動しますが、それぞれのグループ分けで意識したことは?

「この人たちとこの人たちを合わせると面白いのでは?」というところから、グループ分けしていきました。ヤンマ・ガストとシャーシロ(鳴田射士郎)、振騎玄蕃とジェラミー・ブラシエリ、志布戸未来とヒメノ・ランとリタ・カニスカはお互いの個性が合わさると面白そうだなと思って分けています。サンシーターに関しては、これまで基本3人行動だったので、今作では逆に分けましょうということになり、デコトラーデはヤンマとシャーシロ、イターシャは未来たち、ヤルカーは大也とギラのところに振り分けています。

Q:撮影してみて特に面白かったグループ、印象的だった組み合わせはありますか?

阿久瀬錠、カグラギ・ディボウスキ、商店街のマッチョの筋肉グループは、なかなか面白かったです。高田将司くんをはじめ、JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)のみなさんも登場してくれました。みなさん、「こういう状況です」と説明しただけである程度アドリブで演技してくださるので、撮影中もすごく楽しかったです。

VSシリーズの醍醐味は“お祭り感”

ブンブンジャーロボにキングオージャーの力が宿る! - (c)2025 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映 (c)テレビ朝日・東映AG・東映

Q:クライマックスでは、キングブンブンジャーロボが活躍するロボ戦が描かれました。

VSシリーズだから(ロボ戦を)やらないというわけではなく、やりたいことを詰め込むとロボ戦まで辿りつかないんです。「今回はどうする?」という話になった時に、マンホールグルマーが進化するなら、巨大ロボ戦もやった方がいいという話になりました。ブンブンジャー側のロボを出すにあたって、キングオージャーの力をどう使うかと考えた時、キングオージャーの力を借りて姿が変わるのはどうでしょう? という案が出ました。ブンブンジャーロボナイトが、キングオージャーロボとシルエットが似ているので、造形的な制約の中で、どこまでキングオージャー色をつけることができるか検証しながら、キングブンブンジャーロボが完成しました。

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Q:スーパー戦隊VSシリーズを手がける醍醐味はどんなところにありますか?

お祭り感ですね。2つのスーパー戦隊が、表面上は戦わずとも、作品としてぶつかり合うわけです。それがどう混ざり合うのか、考えるのはすごく悩ましく、同時に楽しい作業でもあります。「この戦隊とこの戦隊が合わさった時に、どういう反応するんだろう?」と考えて、実際に撮影に入って「こうなるんだ!」と改めて発見することもあるので、毎回楽しい気持ちで撮影しています。

Q:最後に、『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』をリピートするファンへメッセージをお願い致します。

「ブンブンジャー」が好きな人、「キングオージャー」が好きな人、そしてどちらも好きな人、誰もが楽しめるように作ったつもりです。何度も観ていただければ、新しい発見に気づくこともあると思います。その時間を楽しく過ごしていただければ、何も言うことはありません。

Vシネクスト『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』は新宿バルト9ほか期間限定上映中/Blu-ray&DVDは10月29日(水)発売

『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』Wレッド対談!井内悠陽x酒井大成が明かす共演秘話&新生活を迎えた人へメッセージ » 動画の詳細

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向里祐香演じる唐丸の母 - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の11日放送・第18回から新たに登場する4名のキャストの扮装ビジュアルが公開された。

「べらぼう」岩井志麻子が尼役!扮装ビジュアル<4名>

 第18回のサブタイトルは「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」。蔦重(横浜流星)は北川豊章(加藤虎ノ介)の長屋を訪ねると、捨吉(染谷将太)と名乗る男に出会う。その頃、朋誠堂喜三二(尾美としのり)の筆が止まる事態が起こり……という流れ。

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 新たに登場するのは、北川豊章(加藤虎ノ介)、尼・寂連(岩井志麻子)、喜三二を診る医者(福澤重文)、そしてかつて蔦重の元から姿を消した唐丸(渡邉斗翔)の母(向里祐香)。

 前回では、蔦重が「豊章画」と記された北尾重政、勝川春章、礒田湖龍斎らの画風を真似た絵から、唐丸の姿を思い浮かべる場面があり、ついに唐丸再登場かとネットを沸かせた。その母を演じる向里は、映画『愛なのに』『福田村事件』『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』『YOUNG&FINE』、ドラマ「地獄の果てまで連れていく」などに出演。昨年は、世界を沸かせたディズニープラスのドラマ「SHOGUN 将軍」に遊女・菊役で出演。今年1月期に放送されたフジテレビ木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」では主人公・一平(香取慎吾)の妹で若くして亡くなった小原陽菜を好演。周囲を明るく照らす癒やしキャラとして注目を浴びた。(石川友里恵)

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「ゴジュウジャー」のアクション監督を務める福沢博文

 スーパー戦隊シリーズ第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975~1977)の放送から50年目という節目の年に誕生した「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」。社会やコミュニティーから外れた5人“はぐれ者”が、神秘なる存在「テガソード」に導かれ、どんな願いでも叶えられる指輪「センタイリング」の争奪戦に挑む。同作のアクション監督を務める福沢博文がインタビュー応じ、刺激的な要素を組み込んだゴジュウジャーのアクション演出について語った。

【動画】「ゴジュウジャー」激アツ!座談会 話題の第1話を最速振り返り!

「ゴジュウジャー」に導入した“打撃エフェクト”

 「ゴジュウジャー」第1話は、根は善良でありながら不愛想で人当たりが悪いため、アルバイトをすぐクビになってしまう青年・遠野吠(冬野心央)が、テガソードに導かれてナンバーワンを目指す戦士・ゴジュウウルフに変身し、ブライダンから人々を守るために戦うという筋書き。アクション面で目をひいたのは、ゴジュウウルフが兵士アーイーにパンチやキックを食らわせた際、まるで格闘ゲームのような静止画による「打撃エフェクト」が加えられた画面だった。

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 「インパクトがあったとしたら、嬉しいですね。スーパー戦隊シリーズを毎回やっていて、いつもたいへんなのは、第1話で“今年の戦隊はこういうアクションを見せますよ”といったキャッチーな表現を入れ込んで、観る人に強い印象を残してもらえるよう考えをめぐらせることなんです。歴代のシリーズでもっとも成功したな、インパクトあったなと思えるのは、『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002~2003)の“超忍法・影の舞”です。もう、影の舞が凄すぎて、なかなかあれを越えるアイデアが出てこないって思うくらい。特別すごいアクションをやっているとかではなくて、あの画がバン、と出ただけでハリケンジャーの戦いだなってわかるじゃないですか。あれを越えるインパクトのある技を毎年考えるのですが、そうそう簡単にひらめくものではないですから(笑)」

 「今年の『ゴジュウジャー』では、どんなアクションを入れ込んでみようかと、プロデューサーの松浦(大悟)くんや田崎竜太監督(崎=たつさきが正式)と相談して、アイデアを模索していったところ、松浦くんのアイデアであのゲームみたいな打撃の表現をやってみようということになりました。僕もゲーム世代ではあるので、ああいった格闘ゲームのノリは好きですし、どういう“手”の付け方をしたらああいう風になるか、想像しやすかったですね。打撃エフェクトについては日クリ(日本映像クリエイティブ)さんの仕事になりますので、アクション監督としてはゴジュウウルフが格闘戦に入るまでの気持ちのリズムを充分な長さで作り、それらを素材として提供する流れでした」

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 ゴジュウウルフは「はぐれ狼」というキャラクター設定。野獣のような素早さとしなやかさでアーイーにとびかかっていく一方で、アーイーの攻撃を顔にうけても決してひるまず、じっと立ち止まっている姿がなんとも不敵な印象を受ける。スマートな戦い方ではない、アウトロー的なケンカ・ファイトこそがゴジュウウルフの持ち味だといえる。

 「ゴジュウウルフには、『あしたのジョー』の矢吹丈のようなイメージがあり、それは田崎監督も同じだったので、ああいうやさぐれた態度を取ってもらいました。強さを表現したいというのはもちろんありますが、正面から攻撃を受けても気持ちが絶対に折れない。殴られたとしても、それがどうした、みたいな要素がゴジュウウルフにはふさわしいのではないかと思って、ああいう動きを入れてみました」

独自性を持たせたユニバース戦士の戦い方

 本作で注目を浴びているのは、第1話&第2話でクワガタオージャー(「王様戦隊キングオージャー」)、第3話ほかでドンモモタロウ(「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」)、第7話でティラノレンジャー(「恐竜戦隊ジュウレンジャー」)と、歴代スーパー戦隊各作品のレッドが、まったく新しい設定を与えられて「ユニバース戦士」となってストーリーに深く関わってくることだ。ユニバース戦士は、テレビ放送されていた過去のスーパー戦隊でのヒーローとほぼ同じ外見をしながら、設定などは本作のためにリニューアルされ、まるで初登場キャラクターのような印象を受ける。ユニバース戦士たちの「過去作とは異なる」戦い方について、福沢アクション監督はいかなる取り組み方をしているのか。

 「ユニバース戦士の特徴は、以前の作品とは“変身者”がまったく違うという部分にあります。変身前の人物が必ず出てきて、独自の発言や行動をしますから、彼らがセンタイリングでヒーローの能力をどう扱うかっていう話なので、以前のレッド戦士とはどうしても変化をつけなくてはいけません。ドンモモタロウになる熱海常夏は、総理大臣という設定。人を動かす立場であるので、犬、猿、キジといったお供を敵に向かわせて、自分はそれを見ながら指示をするというスタイルなんです。それだけだと、ヒーローとしてどうなんだってことになるので、一応は動きますが(笑)。このように、台本が上がってきて『こんど出てくるのはこんなユニバース戦士です』というのがわかって、そこからアクション面の動きを作っていく段取りです」

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 「最初に松浦くんから言われたのは『以前の作品のキャラクター設定を、あまり引きずらないようにしてください』ということ。これがかなり悩みどころで……。これまで、僕自身もいろいろなレッドを演じてきました。『このレッドはこういうものだ』という固定観念があり、いろんなバックボーンが存在する。根強いファンの方々も、各ヒーローにバックボーンがあったからこそ、好きになったんだと思いますし、それを完全になくして、新しいキャラクターのように作り変えたら、どんな風に受け止められるのか、心配なところがあったんです。しかし、今回試みているのは、歴代の戦隊ヒーローがこれから先もずっと『現役』キャラクターとして生きていけるように、完全リニューアルを施さなければならないってこと。今年は50周年ですけど、何周年とか考えることなく、ユニバース戦士が今後のさまざまな作品に登場してもおかしくないよう、消えずに残る存在にしたいわけなんです」

 福沢がスーツアクションを務めた「侍戦隊シンケンジャー」(2009~2010)のシンケンレッドは、刀(シンケンマル)を肩にかついで無理に力まないポージングが持ち味だった。変身前の「殿様」こと志葉丈瑠のストイックなキャラクター性との相乗効果で、現在でも根強いファンが多く存在している。今後、ユニバース戦士として登場するであろうシンケンレッドもまた、あのころのシンケンレッドと別な、独自の戦い方が求められるのだろうか。

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 「ちょっと怖い気もしますね。昔からシンケンレッドを知っているファンから『裏切られた』と思われる危険性もありますから……。この作品に出てくるシンケンレッドは志葉丈瑠ではなく、新しい変身者の個性を活かして動きを組み立てるものなので、人が変われば違う動きになるのは当然なんですね。ただ、ドンモモタロウは形こそ違うものの、お供(折り紙)を使うという属性は受け継いでいたりするでしょう。もともとの戦隊レッドの個性を少し残したりする場合も、まったくないわけではありません。台本に書かれたキャラクターのアイデアがまずあって、それを観ている方たちに画として伝える際、どれだけインパクトを与えられるかが、演出を行う立場での勝負だと思っています」

 50年の間に、スーパー戦隊ではレッドだけでも膨大な数の戦士が活躍してきた。「ゴジュウジャー」ではそれらすべての戦士のアクションに変化をつけ、独自性を持たせようと考えているようだ。改めて、ものすごい構想だと思える。

 「もちろん、前もって全員分のアイデアを考えておくなんてこと、できませんからね。毎回の台本を読んで、次はこの戦士が来るのかと確認した上で、その都度アクションを作っていく形になります。やっていくうちに、もうアイデアがない、尽きてしまった……となってしまう可能性もあります。そうならないようにしますけど(笑)。先ほど話していたシンケンレッドにしても、もしもあのシンケンレッド像を壊すとしたら、演じた本人である僕が適任なんだろうなって思うんです。それだけの覚悟をもって、取り組んでいます」

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本編監督とアクション監督の分業

「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」メインビジュアル - (c)テレビ朝日・東映AG・東映

 1年間の連続テレビドラマでは、4~5人、あるいはそれ以上の本編監督が2本持ちでローテーションを組むのが通例となっている。アクション監督の福沢にとって、一緒に作品を作り上げる監督が変わると、演出方法にも違いが出てくるのだろうか。

 「やり方は変わらないですが、ご一緒する監督の持ち味、個性が違うので、その人の好みに合わせたり、ドラマの展開に沿ったアクションを組み立てることがあります。各監督の個性について、僕個人では“週刊マンガ雑誌”のイメージで捉えているんです。中澤(祥次郎)監督は『少年サンデー』っぽいですし、田崎監督は『少年チャンピオン』的。渡辺(勝也)監督は熱いドラマを好みますから『少年マガジン』で、スギ(杉原輝昭監督)は、チャレンジ精神旺盛で突き進んでいく『少年ジャンプ』かな。加藤(弘之)監督はギャグで攻めるから『コロコロコミック』。そうやって考えると、自分の中で監督の方向性がつかみやすい。あくまでも僕の中での受け止め方です(笑)」

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 また、福沢はアクション監督と同時に「仮面ライダーギーツ」(2022~2023)や「仮面ライダーガッチャード」(2023~2024)などでは本編監督も務めている。アクションのみならずドラマ全体を演出するにあたり、福沢が心かけていることとは。

 「アクション監督をやっているときから、キャラクターの気持ちの流れがどっちからどっちへ飛んでいくのか、言葉のやりとりをするのと同じように動き方を考えていました。ドラマのすべてを演出するほうが、そういったキャラクター同士の気持ちの流れを作りやすいというのは、確かにあります。本編監督とアクション監督の分業でいくと、ほんとうはヒーローの変身前と変身後で、気持ちを持続させていかないといけないはずなのに、通過点であるべき『変身』を撮ってしまって、そこで盛り上がって完結してしまうことがあるんです。理想的なのは、変身前の気持ちを保って、静かに歩きながら変身し、だんだん気持ちを高ぶらせていって敵との戦闘状態に入る……みたいな、自然な流れにすること。自分が監督をするときは、キャストの芝居の部分からアクションシーンへと、スムーズに移行していくようこだわっています」

 「また、本編監督をやると、現場でふと、こういう動きをやったら面白い、自然だなと思いついたとして、それを自分の判断ですぐ採用できるという強みがあります。分業だと、いまこんなこと思いついたんですけど……と言って、そのたびに打ち合わせをしなければなりませんし、準備するものをどうするかとか、手間がかかりますからね」

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 最後に、「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」の最も注目してほしいポイントを訊いてみた。「変身前の5人の初々しい姿、それが最大の見どころです。彼らのフレッシュな芝居をみんなで楽しんで、ゴジュウジャーを存分に愛してください!」(取材・文:秋田英夫)

「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」

最高最強のナンバーワンを目指し、子どもたちに圧倒的な人気を誇る動物や恐竜=獣(けもの・ジュウ)をモチーフにした5人のヒーローが活躍する物語。脚本は「仮面ライダーガッチャード」の井上亜樹子、演出は「仮面ライダーガッチャード」「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」などの田崎竜太が担当する。

「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」テレビ朝日系にて毎週日曜午前9時30分~放送中

「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」激アツ!座談会 話題の第1話を最速振り返り! » 動画の詳細

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叶姉妹のインスタグラムより

 今年もファッション界最大の祭典「メットガラ」が、現地時間2025年5月5日にニューヨークのメトロポリタン美術館で華やかに開催された。毎年、斬新な衣装やトレンドの発信地として世界的な注目を集める、まさにファッションの最先端を象徴するイベントである。

 今年のメットガラでは、ルイ・ヴィトンのグローバルアンバサダーを務めるBLACKPINKのリサをはじめ、サブリナ・カーペンター、ヴァレンティノの装いを組み合わせたアメリア・グレイといったセレブリティたちが、大胆な"パンツレス"ファッションでレッドカーペットに登場し、大きな注目を集めた。太ももがあらわになるボトムスにストッキングやシースルー素材を合わせるこのスタイルは、現在のファッショントレンドを色濃く反映していると言えるであろう。

 しかし驚くべきことに、この最先端とも言えるトレンドを、約10年も前にすでに自身のスタイルとして確立していた人物がいた。セレブリティーライフスタイルプロデューサーとして活躍する叶恭子である。

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 叶恭子の公式インスタグラムには、現在の"パンツレス"ファッションを彷彿とさせる、ハイレグのボトムスに黒のストッキングをコーディネートした自身の写真が投稿されている。その圧倒的な存在感と時代を先取りしたスタイルは、10年の時を経た現在においても全く色褪せることがない。時代がようやく追いついたのか、叶恭子の先見の明には驚かされるばかりである。常に時代の先を行く彼女のファッションに対する鋭敏な感覚は、改めて評価されるべきであろう。

メットガラで披露されるファッションは、時にその大胆さで人々を驚かせるが、それこそがファッションの持つ表現の自由さであり、新たな可能性を示唆するものである。叶恭子は、常にその可能性を身をもって示し続けている稀有な存在と言える。

 今回、メットガラで"パンツレス"ファッションを披露したリサやサブリナ・カーペンター、アメリア・グレイらが、10年前の叶恭子のスタイルから何らかのインスピレーションを得ていたとしても、決して不思議ではない。今後も、叶恭子が生み出す唯一無二のスタイルと、その確固たる美学から目が離せない。(編集部:下村麻美)

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染谷将太演じる喜多川歌麿 - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の11日放送・第18回に、染谷将太演じる天才絵師・喜多川歌麿が初登場。放送を前に、染谷がコメントを寄せた。染谷にとって大河ドラマへの出演は「武蔵」(2003)、「龍馬伝」(2010)、「江~姫たちの戦国~」(2011)、「麒麟がくる」(2020~2021)に続いて5度目となる。

「べらぼう」染谷将太の喜多川歌麿<場面写真5枚>

 喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、東洲斎写楽を世に送り出し“江戸のメディア王”として名を馳せる蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を追う本作。蔦重の生涯を語るうえで欠かせない存在である喜多川歌麿(染谷将太)が、第18回「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」で姿を見せる。歌麿は、幼い頃、絵師・鳥山石燕(片岡鶴太郎)のもとで絵を学び、その後、蔦重と出会う。蔦重が洒落本、黄表紙、狂歌本と次々と新たな出版物を手がけていく中で、挿絵の仕事などを任され、自らの画力を磨いていく。やがて寛政の改革で時代が変わると、蔦重と浮世絵の美人画を仕掛け、その才能を一気に開花させる。美人画は江戸で大評判となり、人気絵師の地位を確立していく。

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 「麒麟がくる」では織田信長にふんし、大きな反響を呼んだ染谷。5度目となる大河で演じる、美人画で江戸に旋風を巻き起こした天才絵師・喜多川歌麿について、染谷は「絵から感情というか、色気のようなものがにじみ出ているなというのは、学校の教科書で見た時から感じていました。他の美人画と比べても、その作品で描かれる女性が何を考えているのかわからない不思議な絵を描かれる方だなと。作品を見れば見るほど、謎が深まるという印象です。今回演じる歌麿も、ふとした瞬間に何を考えているのか謎な部分のあるキャラクターだと思います」と抱いていたイメージを語る。

 歌麿にとって、蔦重はどんな存在なのか?「一緒に作品を作っていくのが素直に楽しいっていうのが一番大きくあると思います。むちゃぶりされたり、雑に扱われたりというのも時にはありますが、作品として形になった時の蔦重のうれしそうな姿や二人でやり遂げたっていう達成感にすごく喜びを感じるんだと思います。それが本当に蔦重の魅力、プロデューサーとしての力ですよね。役者として、色々大変なことがあっても、作品がいいものになるとすごくうれしいので、歌麿の気持ちはよくわかります」

 そして、撮影現場の雰囲気について「江戸の活気みたいなものが現場の活気として流れていて、元気が出ます」と語り、「(蔦重を演じる)流星くんは、ずっと出番があって本当に大変だと思いますが、蔦重として生きて、走り続けていて、その背中を見て自分も現場に引き込まれています。絵師・作家のみなさんもキャラが濃くて、歌麿として、いつも特等席で、みなさんの演技をすごく魅力的だなと思って見ています」と満喫している様子だ。

 第18回は、蔦重(横浜流星)は北川豊章(加藤虎ノ介)の長屋を訪ねると、捨吉(染谷将太)と名乗る男に出会う。その頃、朋誠堂喜三二(尾美としのり)の筆が止まる事態が起こり……というストーリーが展開される。(編集部・石井百合子)

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