ゼレンスキー氏、トルコ・カタール首脳と協議 米ロ会談前に各国と電話会談継続

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、トルコのエルドアン大統領と電話会談した。写真は5月、アンカラで撮影の提供写真(2025年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)

[キーウ/アンカラ 12日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、トルコのエルドアン大統領と電話会談した。15日に予定される米ロシア首脳会談ではトランプ大統領が提案するウクライナとロシア双方による「領土交換」が協議される可能性があり、同案に警戒を強めるゼレンスキー氏は連日、各国首脳らとの電話会談を重ねている。

ゼレンスキー大統領はエルドアン大統領との会談後、「真の平和ではなく、見せかけの平和は長く続かない。ロシアがさらに領土を奪うことを助長するだけだ」と述べた。

トルコ大統領府によると、エルドアン大統領は、今後の和平交渉でウクライナにおける停戦に向けた有意義な進展が見られることを期待するとゼレンスキー大統領に伝えた。

エルドアン大統領はまた、ロシアとウクライナによる首脳会談の開催を改めて提案。軍事、人道、政治問題に関する作業部会の設置が首脳会談実現への道を開くという認識を示したという。

さらに、ゼレンスキー大統領は夕方の演説で、カタールのタミム首長とも電話会談したとし、「パートナー諸国との協議内容や可能な措置について(タミム首長に)全て報告した」と述べた。

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