【クイズ】高配当の人気優待株は?ソフトバンク、OLC、マクドナルド…
以下【1】~【6】の6銘柄はいずれも株主優待を実施しており、人気があります。このうち、今期の予想配当利回りが3%以上の銘柄が三つあります。選んでみてください。
出所:各種資料より楽天証券経済研究所作成
正解をお伝えする前に、株主優待制度について、簡単に説明します。
個人投資家にとってうれしい株主優待制度
日本には、上場企業が株主に感謝の気持ちを込めて贈り物をする、世界でも珍しい「株主優待制度」があります。
本来、株主には配当金を支払うことで利益還元するのが筋です。ところが、日本の個人株主の一部に、お金(配当金)以上に贈り物(株主優待)を好む風潮があることから、株主優待制度が存続しています。
小売・外食・食品・サービス業では、個人株主がそのままお客さま(自社製品の購入者)になることもあるので、広告宣伝活動の一環として自社製品を優待品に積極活用する企業が多数あります。とても魅力的な制度なので、積極的に活用すると良いでしょう。
株主優待を積極的に活用した方が良いと考える理由は二つあります。
【1】優待品(サービス)と配当金が両方もらえる
無配に転落しない限り、優待品(サービス)とは別に、配当金ももらえます。
【2】株主優待制度は、小口投資の個人投資家を優遇する内容である
株主優待制度は、個人投資家を優遇する内容です。株主優待制度に反対している機関投資家も多数あります。
以下は、典型的な優待の一例です。
<A社の優待内容> 期末の株主名簿に記載されている株主に以下の自社製品を送る。
出所:楽天証券経済研究所作成
上記の優待内容から、100株当たりで受けられる優待の金額を計算したのが、以下の表です。
出所:楽天証券経済研究所作成
ご覧いただくと分かる通り、100株当たりの経済メリットは、最小単位(100株)を保有する株主が1,000円で最大です。保有株数の大きい株主は、100株当たりの優待の受け取りが小さくなります。つまり、株主優待制度は、少額投資の個人株主を優遇するものです。
個人株主数を増やしたい上場企業が、優待制度を積極活用して、個人株主にアピールしているわけです。従って、少ない資金で効率的に優待を得たいと考える個人投資家は、投資の最小単位である100株ずつ、なるべく多くの優待銘柄に分散投資するのがお得です。
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