エバートンが“聖地最後のダービー”で90+8分意地の同点劇!! 首位リバプール、サラー逆転1G1Aもラストプレー被弾で4連勝ならず
プレミアリーグは12日、悪天候で延期されていた第15節のマージーサイドダービーを行い、首位のリバプールがエバートンと2-2で引き分けた。前半に先制点を奪われた後、FWモハメド・サラーの1ゴール1アシストで一時逆転したが、後半アディショナルタイム8分にパワープレーで同点被弾。悔いの残る形でプレミアリーグ4連勝を逃した。
当初は昨年12月7日に行われる予定だったが、暴風雨が吹き荒れたため延期されていた一戦。リバプールがUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)ノックアウトステージにストレートインを果たしたため、プレーオフが行われている裏での開催となった。なお、エバートンは来季から新スタジアム移転を予定しており、これがグディソン・パークで最後のダービーとなった。試合は前半11分、1892年から長年使用してきた本拠地最後のダービーに燃えるエバートンが先制に成功した。中盤で獲得したFKをDFジャラッド・ブランスウェイトが絶妙なタイミングで前に送ると、これに反応したのはFWベト。準備ができていなかったDFイブラヒマ・コナテの背後を突き、冷静にゴールに流し込んだ。
それでも前半16分、リバプールも追いついた。MFアレクシス・マック・アリスターが高い位置でボールを奪い、深く押し込む攻撃を展開すると、コナテのパスを受けたサラーがゴール前にクロスを配球。これにマック・アリスターが反応し、懸命に身体を伸ばしてのバックヘッドで押し込んだ。
そうして迎えた前半25分にはエバートンに痛いアクシデント。MFイリマン・エンディアイェが地面を蹴ってしまった反動で足を痛め、MFジャック・ハリソンが代わって投入された。その後は両チームとも局面のぶつかり合いが続き、マイケル・オリバー主審が次々にイエローカードを出す展開。両チームともにフラストレーションを溜める中でハーフタイムを迎えた。
後半もやや落ち着かない展開が続いた中、決着をつけたのはリバプールのエースだった。後半28分、リバプールはFWルイス・ディアスのクロスのこぼれ球をMFカーティス・ジョーンズが残し、FWダルウィン・ヌニェスとのワンツーからシュートを放つと、これはGKジョーダン・ピックフォードに阻まれるも、拾ったのはサラー。角度のないところから右足で突き刺し、2-1とした。
サラーはこれで1ゴール1アシスト。今季の通算スコアポイントを22ゴール14アシストの「36」とし、大事なダービーマッチでもあらためて存在の偉大さを証明してみせた。ところが後半アディショナルタイム8分、最後の最後にドラマが待っていた。エバートンは決死のパワープレーを仕掛け、FWアシュリー・ヤングのロングフィードでゴール前を攻め込むと、DFビタリー・ミコレンコのクロスをMFティム・イロエグブナムがフリックし、最後に飛び込んだのはDFジェームズ・ターコウスキー。右足ボレーで叩き込み、劇的な同点ゴールが決まった。
その後、慎重なVARチェックが行われ、時計は90+10分に達したが、オフサイドやファウルは見つからず、2-2でタイムアップ。エバートンが土壇場で勝ち点1をもぎ取った。なお、リバプールはMF遠藤航に出番は訪れなかった。
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