米韓通商協議が延期へ、日程調整できずベッセント長官が不参加

Heesu Lee

  • 韓国の通商交渉本部長とグリアUSTR代表は今週会談の見通し
  • 農産物市場や米軍駐留費など政治的に敏感な分野の譲歩検討-韓国

韓国企画財政省は24日、ベッセント米財務長官が参加できないため、今週予定していた米韓通商協議を延期すると発表した。米国側のスケジュール調整がつかないとしている。

  25日に予定されていた閣僚級協議には、韓国側から具潤哲企画財政相と産業通商資源省の呂翰九通商交渉本部長、米国側からベッセント氏とグリア米通商代表部(USTR)代表が出席する予定だった。

  企画財政省によると、呂氏とグリア氏は、日時は未定だが今週個別に会談を行う見通し。また、米国側が具氏とベッセント氏の会談について、可能な限り早期に日程を再調整したいとの意向を伝えてきたとしている。

  25%の関税発動の交渉期限である8月1日を前に、韓国側は協議を重要な機会とみなしていた。今回の延期により交渉の勢いにはやや影響が出るものの、韓国は呂氏主導による一段の進展を期待している。

  韓国はまた、輸出依存型の経済を守るために政治的に敏感な分野でも譲歩を検討している。具体的には、農産物市場へのアクセスやエネルギーの購入拡大、在韓米軍の駐留費の負担増などが挙がっている。

  また、複数の関係者によると、日米合意に倣って両国は米国への投資を目的とした基金創設についても協議を進めているという。

関連記事:韓国が対米投資基金の創設検討、日本に倣い-最低1000億ドルとの報道

原題:Bessent Set to Miss Key US-South Korea Trade Talks This Week(抜粋)

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