【虎将トーク】阪神・藤川監督、石井目指す若虎に「脇目も振らず、ひたすら頑張りなさい」「こちらは冷静に見てます」

阪神・藤川球児監督

6月5勝1敗で交流戦単独首位に立った阪神・藤川球児監督(44)が9日、西武3連戦(ベルーナ)を前に移動。岡留英貴投手(25)、石黒佑弥投手(23)の中継ぎ右腕が抹消される中、取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

ーー救援の右投手については前半戦までにメドをつけたい考えか

「石井の状態が本当に心配なので、石井という素晴らしいパフォーマンスを残すリリーバーと比較をしなければいけないので、一人一人の選手ではないです」

ーー物差しがそこになる、と

「そうです。石井という投手の素晴らしい、今回はすごく、どういう状態になるか分からないという意味では、石井という選手に対しての力量から比べたものになるので、それは当然、ということであって、どれだけ素晴らしい投手が出てきたとしても、認めることはできないというか、まだ足りない、足りないと思って進むことが選手たちへの刺激になると思って言っているんですけど」

ーー高いハードルをクリアする選手が出てくれば戦力は拡充する

「それは難しいです。一歩ずつしか進まないので。例えば打たれたり、ファームに落ちたり、上がったり下がったりしたとしても、それも全て必要な一歩ずつなので、飛ばしてそこにいけないという意味でのまだまだというか、課題というだけです」

ーーやることをやっていきなさいということ

「これから出てくる選手は石井選手になろうと思うと何年もかかるので、今までのキャリアを見ても分かる通り、時間はしばらくかかるので、たくさんの選手に言えるけど『2~3年はかかるよ』というところですね。その間は脇目も振らず、野球に集中してひたすら頑張りなさい。そうしたら、押しも押されもせぬ姿になっていける可能性があるということですね。今がいいから、ということで踊らされない方がいい、ということですね」

ーー10日からのビジター6連戦は、17日からの甲子園6連戦を見据えてか

「今は仙台でおいしい牛タンを食べるために、埼玉で頑張らなきゃな、というところを考えていますね。選手起用ですか? まあまあ、そこまでには打席数も限られてきますから、せっかくDHがあるので、選手の打席であったり、ここから先は、レギュラーシーズンになっていくと、若い選手が出てくるのは難しい季節になりますね」

ーーチャンスであり、リミットも迫っている

「初めに、就任の時に言ってはいると思いますけど、チャンスは一瞬でなくなるとは言っていると思いますけど、いつあるか分からないけれども、若い選手は1軍に上がりました、ファームに行きました、またすぐに戻りたい、というと、パフォーマンスはファームでは出ないと思います。腰を据えて磨き直す必要がある選手はいるので、こちらは冷静に見てますけど。だから先週1軍にいたから、『はい、次の候補になります』みたいなことはないですね。個人にあてたメッセージは残さないですけど、そんな甘いものではないです」

ーーひとつ抜けるために必要なことは

「ただひたむきにやり続けることではないですか。何年か、現役終わるまで、それは何歳からでも変わらないし、諦めないことであって、そうした人だけしか結果は残らないし、危険なところから上がってくることもできないので。諦めればそこまでだし、諦めなくても、分からない世界というところでは、こちらはちゃんと覚悟を持って、覚悟を持ってというか、普通に仕事をしていますから。そのために監督業をやっていますからね。みんなに頑張ってもらうだけですよ」

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