ロシア、「欧州で新たな軍事行動」準備進める-ゼレンスキー大統領

Olesia Safronova

  • ロシアが兵士69.5万人展開、12.1万人を戦略的予備兵に-ウクライナ
  • ウクライナ、今後もロシア領内深部への攻撃を継続する-軍総司令官

ウクライナのシルスキー軍総司令官は21日、ロシアが拡大した前線に推定69万5000人の兵士を展開し、さらに12万1000人の戦略的予備兵を確保しており、ウクライナでの戦争を終結させる兆しは見られないと指摘した。

   一方、ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)とテレグラムに投稿し、ロシアが「欧州領内で新たな軍事行動を準備している証拠」をウクライナは把握していると書き込んだ。これはウクライナ国防情報機関トップの報告に基づくとしたが、詳細には触れなかった。「われわれは引き続きパートナー国に情報を提供していく」と表明した。

Report by Chief of the Defense Intelligence of Ukraine Kyrylo Budanov. Lots of details about the situation in Russia and its defense industry. We’re aware of the aggressor state’s key vulnerabilities and will strike accordingly to defend our state and people, as well as to… pic.twitter.com/SsU5xqVBKy

— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) June 22, 2025

  シルスキー氏はキーウで記者団に対し、ロシアによるウクライナ侵攻が4年目に入り、ロシア軍は月平均で約9000人の新兵を動員できていると語った。ブルームバーグはこの数字を独自に検証できなかった。 

  同氏は「彼らは長期戦、消耗戦に備えており、これが主な戦略だ。人的資源で圧力をかけ、大軍によって疲弊させようとしている」と述べた。

   前日にはロシアのプーチン大統領が、ウクライナは「現地の現状」を認識する必要があると述べていた。これはロシア軍が占拠する東部および南部の領土を指している。

   シルスキー氏はウクライナが今後もロシア領内深部への攻撃を継続し、その深さと規模を拡大していく方針だと説明した。前線から数百キロ離れた標的を狙うことも多い、こうした攻撃は、ロシアに軍事的打撃を与える上で最も効果的な手段だと強調した。

原題:Ukraine Says Russia Not Winding Down and Now Eyeing Europe (1)(抜粋)

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