サザン、東京ドームで全国ツアー完走 体調不良やトラブル乗り越え、桑田佳祐「デビュー50周年という大きな目標もある」
サザンオールスターズが29日、東京ドームで全国ツアーを打ち上げた。1月から5大ドームを含め、全国13カ所26公演を巡り、自身最多の計約60万人を動員。平均年齢は69歳と5大ドーム公演の史上最年長記録を樹立した。この日は150冠超を獲得した新アルバム「THANK YOU SO MUCH」の収録曲を中心に28曲をパワフルに披露。約5万人を熱狂の渦に包み込んだ。
東京ドームで全国ツアーの最終公演を行ったサザンオールスターズデビュー47年目を迎えてもパワー全開の国民的バンドがツアーをド派手に締めくくった。
2019年の前回ツアー以来となる東京ドームのステージ。ボーカルの桑田佳祐(69)は「おかげさまで来月6月でデビューして47年。何時までやってんだって。ALFEEより年下です。まだまだ上がいるからやめられません!」と宣言すると、「ありがたいことに石破総理より年上です。石破さんより年上、(ALFEEの)タカミ―(高見沢俊彦)より年下。よく分からない世の中、コメ、行き渡ってますか?コメ、行ってますか?」と〝桑田節〟全開だ。
サザンにとって約6年ぶりとなるツアー「THANK YOU SO MUCH!!」は、1月から13都市26公演で、後半戦は5大ドームを転戦。
これまで1999年に4大ドーム、2005、15年に5大ドーム、19年に6大ドーム公演を成功させ、5大ドームは4回目。平均年齢69歳での実施は最年長記録に。桑田はソロでも3回、実施しておりグループとソロで2回以上開催しているのはサザンだけだ。
高い人気を誇るだけに、ツアーチケットは即日完売。この日は全国47都道府県の映画館272館589スクリーンでライブビューイングされ、計約15万人が視聴した。
1月の石川公演後に桑田と妻でキーボード、原由子(68)が新型コロナウイルスに感染。2月の宮城公演に向かう途中に東北新幹線のトラブルで車で5時間かけて会場に向かうなど苦境を乗り越えての千秋楽。原は「いろいろ大変なことがあったけれど、みんなが無事に東京ドームに戻って来られてうれしいです」と大感激だ。
それだけに圧巻の2時間半。桑田は「千秋楽です。延長したいです! マンモスリピート。マンモスのりピーです」と冒頭からハッスル。オリコンなど音楽ランキングで150冠超を記録した10年ぶりのオリジナルアルバム「THANK YOU SO MUCH」の収録曲を中心に、「恋のブギウギナイト」ではダンサーを引き連れて歌い、「マンピーのG★SPOT」では被り物と羽根をつけて熱唱した。
桑田は「デビュー50周年という大きな目標はある」と語り、「これからも皆さんに楽しんで頂けるようにサザンオールスターズ、宜しくお願いします」と呼びかけた。
最後のデビュー曲「勝手にシンドバッド」では、サンバダンサーやプロ野球・巨人のマスコット、ジャビットくんら約40人が狂乱の演舞で大団円を迎えた。サザンの勢いは止まらない。