スプリームクラス料金、短距離利用にも配慮。ただし名阪間では割高に

東海道・山陽新幹線に「Supreme Class(スプリームクラス)」が2026年10月1日導入されます。その「Cabin(キャビン)」の価格を、距離別に調べてみると、200kmまでの区間がやや割高になっていて、その逓減していきます。一方で100km以下の区分もあり、短距離利用にも配慮しているようです。

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スプリームクラス価格分析

東海道・山陽新幹線の最上級シート「スプリームクラス」の料金は、東海道・山陽新幹線の全駅間で価格が設定されています。

その価格を分析すると、スプリームクラスの料金は、100km、200km、400km、600km、800kmを境に金額が変わっていることがわかります。

「ひかり・こだま」のスプリームクラス料金表から、普通車自由席料金との差額を計算すると、以下のように設定されているようです。これが、いわゆる「スプリームクラス料金」といえます。

【7号車】 100kmまで 11,200円(112円) 200kmまで 24,200円(121円) 400kmまで 36,290円(90円) 600kmまで 46,600円(77円) 800kmまで 57,200円(71円)

801km以上 67,390円(67円)

【10号車】 100kmまで 6,700円(67円) 200kmまで 14,600円(71円) 400kmまで 21,890円(53円) 600kmまで 28,200円(46円) 800kmまで 34,600円(42円)

801km以上 40,790円(40円)

※括弧内は各区分の上限距離による1kmあたり価格。801km以上は1,000kmと仮定。

画像:JR東海

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100km以下も設定

「スプリームクラス料金」は7号車(定員2名)と10号車(定員1名)で異なり、10号車は7号車の約4割引という設定になっています。

10号車の場合、1kmあたり40~70円程度で、段階的に価格が上がっていきます。100km以下の区分も設定していて、東京~小田原や、新大阪~姫路といった短距離でも利用しやすくなっています。

もっとも割高なのは、101km~200kmの区分です。主要区間で該当するのは名古屋~京都・新大阪間です。名阪間で個室を使うとやや不利、ということです。東京発着なら、熱海~静岡間が該当します。

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JR東日本のグランクラスが、100kmまで4,450円、200kmまで5,950円(いずれもサービスなしの価格)といった、短距離利用に厳しい設定をしているのに比べると、スプリームクラスの料金は、短距離でもそれほど不利ではありません。

200kmのピークを越えたあとは、遠距離逓減制の範囲で、長距離になるほど緩やかに単価が下がっていく印象です。

スプリームクラスは、「ひかり」「こだま」にも設定されます。また、山陽区間では「のぞみ」の停車駅も細かくなります。そうした列車・区間でも利用しやすいようにしているのでしょう。

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航空機との競合も意識しているようです。ANAのファーストクラス(ローシーズン)と、スプリームクラス(のぞみ)の価格を比べると、以下のようになります。

■東京~大阪 7号車 60,790円 ANA 49,610円

10号車 42,390円

■東京~岡山 7号車 74,440円 ANA 55,440円

10号車 51,840円

■東京~広島 7号車 86,240円 ANA 60,610円

10号車 60,020円 

■東京~福岡(博多) 7号車 90,670円 ANA 76,120円

10号車 64,070円

■大阪~福岡(博多) 7号車 72,690円 ANA 43,010円

10号車 50,090円

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主戦場である東京~大阪間では、10号車がANAのファーストクラスより安く、7号車が高くなっています。おそらくはこの区間を基準に、飛行機のファーストクラスも意識しながら価格水準を決めたのでしょう。

飛行機との競合で厳しいのは、大阪~福岡(博多)間です。626.7kmと、600kmを少し超えるため、やや割高感があります。飛行機がやや安めに設定されていることもあり、10号車でもANAのファーストクラスよりだいぶ高くなっています。

ただ、大阪~福岡間は所要時間でも運行本数でも新幹線の優位性が高いです。そのため、金額の差はあまり問題にならないかもしれません。(鎌倉淳)

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