米国株式市場=上昇、オラクルの見通し受けAI巡る楽観
[12日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。ソフトウエア大手オラクルの強気な見通しを受けて人工知能(AI)を巡る楽観的な見方が広がり、中東情勢緊迫化に対する懸念やボーイング株の下落を相殺した。
B・ライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「オラクルはAI関連の設備投資と、AI革命につながるコンピュート増強の継続的なニーズというモザイクを構成する一角だ。その方向に風が吹けば、マイクロソフトやエヌビディアのような主要プレーヤーも間違いなく追い風を受けることになるだろう」と語った。
中東情勢の緊迫化も世界市場の重荷となった。
米取引所の合算出来高は235億株。直近20営業日の平均は180億株。
CMEのフェドウオッチツールによると、市場では9月までに25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率が60%織り込まれている。
FRBは来週の連邦公開市場委員会(FOMC)では金利を据え置くとの見方が大勢。
投資家はトランプ大統領が今後数週間で数カ国と貿易協定を結ぶと予想しており、S&P500は2月に付けた史上最高値まで約2%に迫っている。
ゴールドマン・サックスは、トランプ氏の関税政策を巡る不透明感が和らいだとして、米国の景気後退確率を35%から30%に引き下げた。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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San Francisco correspondent covering the stock market with a focus on Big Tech, semiconductors and other Silicon Valley companies