ロシアがウクライナに大規模攻撃、キーウで少なくとも4人死亡
- 攻撃型ドローン593機、ミサイル50発が使用された-ウクライナ空軍
- イスラエルからウクライナにパトリオット供与発表の数時間後に攻撃
ロシアは27日夜から28日朝にかけてウクライナの首都キーウを含む各地に無人機とミサイルで大規模な攻撃を行った。キーウではインフラや住宅地が大きな被害を受け、少なくとも4人が死亡した。
ウクライナ空軍によると、攻撃型ドローン593機と、極超音速弾道ミサイル「キンジャール」を含むミサイル50発が使用された。
今回の攻撃は、ウクライナが最近イスラエルから米国製パトリオット防空システム1基を供与され、さらに今後数カ月で2基を受け取る見込みだと、ゼレンスキー大統領が明らかにした数時間後に行われた。
ゼレンスキー氏はテレグラムで、12時間余りに及ぶ空爆で標的とされたのはパン工場や自動車タイヤ工場、民家や集合住宅だと述べた。28日午後にもキーウでロシアの無人機が確認された。
ウクライナのスビリデンコ首相によると、キーウでの死者には12歳の少女が含まれており、負傷者は少なくとも40人に達した。
スビリデンコ氏はロシアによる攻撃について、「ウクライナで止めるつもりはない」と述べ、防空体制の強化は「慈善の問題ではなく、欧州全体にとっての生き残りと正義の問題だ」と指摘した。
A 12-year-old girl is among the 4 dead this morning in Kyiv after another Russian missile and drone attack on the people of Ukraine.
In Kyiv, residential buildings, healthcare facilities, and civilian infrastructure were targeted. Similar attacks were carried out in… pic.twitter.com/ExyghzDCXy
ウクライナ南東部のザポリージャでは少なくとも4人が負傷し、フメリニツキー、スムイ、ミコライウ、チェルニヒウ、オデーサの各州でも空爆があった。
ロシア国防省は声明で、長距離の空中・海上発射の兵器を用いて、ウクライナの軍事施設と軍用飛行場インフラに対する「大規模攻撃」を行ったと発表。「攻撃目標は達成され、指定した標的すべてに命中した」としたが、民間の目標には言及しなかった。