ビル・ゲイツ氏、エプスティーン元被告との関係で責任認める 財団の会合で発言

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画像説明, ビル・ゲイツ氏

米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏(70)が24日、自らの慈善団体「ゲイツ財団」のスタッフとの会合で、性犯罪で有罪判決を受けた米資産家ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)との関わりに言及し、「自分の行動に対して責任を負う」と述べた。同財団が明らかにした。

ゲイツ氏は、米司法省が1月にエプスティーン元被告の関連資料を大量に公開したことで、元被告との関係が改めて注目されている。

元被告の被害者らから、ゲイツ氏が不正行為に問われたことはない。

ゲイツ財団はこの日、声明を発表。「ビルは率直に話し、いくつかの質問に詳しく答えた」とした。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、会合の録音を入手したとして、ゲイツ氏が従業員に謝罪し、ロシア人女性と不倫関係を2度持ったと認めたと報じた。同紙によると、エプスティーン元被告は、ゲイツ氏の不倫を後から知ったという。

WSJによると、ゲイツ氏は会合で、元被告との関係において「違法なことは何もしていない。違法なことを何も見ていない」と述べた。

また、「エプスティーンと一緒に時間を過ごしたのは、大きな間違いだった」と発言。一方で、「被害者や、彼の周囲にいた女性らと一緒に過ごしたことは、一度もない」と強調したという。

そして、「私の過ちによってこの問題に巻き込まれた、他の人々におわびする」と話したという。

ゲイツ氏はさらに、「エプスティーン・ファイル」と呼ばれる公開資料に含まれていた、顔が黒塗りされた女性と一緒に写っている写真について説明したという。それによると、元被告との面会後、元被告の求めに応じて、元被告のアシスタントと撮ったものだという。

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画像説明, 女性と並んで立つゲイツ氏の写真。米下院監視委員会が昨年12月に公開したエプスティーン元被告の関連資料に含まれていた

WSJによると、ゲイツ氏は会合で、エプスティーン元被告とは2011年に会ったと話した。これは、元被告が未成年者に売春を勧めた罪で有罪を認めた数年後のことになる。ゲイツ氏は当時、元被告が「18カ月間の何か」で移動を制限されていたことを認識していたものの、元被告の経歴について十分に調べなかったのだと付け加えたという。

ゲイツ氏はまた、元被告とは2014年まで会い続け、一緒に外国に行ったこともあったと説明。ただし「泊まったことは一度もない」とし、元被告が所有していた島を訪れたこともなかったと主張したという。

こうした関係は、ゲイツ氏の元妻が疑念を表明した後も続いたと、同氏は会合で述べたとされる。そして、「さすが彼女だと思うが、彼女はエプスティーンにまつわるあれこれを常に疑っていた」と言ったという。

WSJの報道では、元被告はゲイツ氏に対し、自分は富豪らとコネがあると伝え、ゲイツ氏が関わっている慈善活動の資金集めを手助けできると提案したとされる。

ゲイツ財団の広報担当は声明で、「今回は従業員との定例の会合で、ビルは年に2回開いている」と説明。

「会話の中で、ビルは財団スタッフから出された、さまざま問題に関する質問に答えた。それには、エプスティーン・ファイルの公開や、財団のAI(人工知能)分野での取り組み、地球規模の保健の将来像などが含まれていた」、「ビルは率直に話し、いくつかの質問に詳しく答え、自分の行動に対する責任を取った」とした。

ゲイツ氏は、1月に公開された資料に含まれていた元被告の2013年7月のメールで、性感染症に感染し、そのことを当時の妻メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏らから隠そうとしたと書かれていた。

ゲイツ氏の広報担当はこの記述についてかつて、「まったくばかげていて完全に虚偽」だと反論していた。

ゲイツ氏は今月、豪9ニュースのインタビューで、元被告との交流は夕食に限られていたとし、一緒に時間を過ごしたことを後悔していると表明。「そうした行動を取ったことを謝罪する」と述べている。

ゲイツ財団は、ゲイツ氏がメリンダ氏と結婚していた間に設立した。両氏は27年間の結婚生活を経て、2021年に離婚した。

メリンダ氏は、今月初めに米NPRのポッドキャストのインタビューで、直近の資料公開によって「結婚中のつらかった時期」がよみがえったとし、残る疑問に答える義務があるのは自分ではなく、ゲイツ氏たちだと述べた。

米メディアによると、メリンダ氏は離婚前から、夫とエプスティーン元被告との関わりについて懸念していたとされる。ゲイツ氏は離婚後、マイクロソフト従業員と2019年に不倫関係をもったことを認めた。

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