米EU関税合意「これ以上は無理だった」、独経済にダメージ=首相
7月28日、 ドイツのメルツ首相(写真)は欧州連合(EU)と米国との関税交渉について、結果に満足していないが、これ以上の成果は「ただ単に実現不可能だった」と発言、関税によりドイツ経済が「著しい」ダメージを受けると述べた。ロンドンで17日代表撮影(2025年 ロイター)
[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は28日、欧州連合(EU)と米国との関税交渉について、結果に満足していないが、これ以上の成果は「ただ単に実現不可能だった」と発言、関税によりドイツ経済が「著しい」ダメージを受けると述べた。
EUと米国は27日、関税交渉の枠組み合意を発表。米国はEUに30%の相互関税をかけるとしていたが、これを15%とし、自動車関税も現行の27.5%から15%に引き下げる。 もっと見る
会見したメルツ氏は、自動車関税がほぼ半減されたと指摘した上で「(関税が)ドイツの輸出志向型経済に深刻な負担となることを十分に認識している」と発言。
「今回の結果に『これは良い』という意味で満足しているわけではない。だが、米国との(交渉の)出発点を考えれば、これ以上のことはただ単に実現不可能だった」と述べた。
その上で、米国側と「たゆまぬ交渉」を進めた欧州委員会に感謝の意を示した。
メルツ氏は「個人的には、これ以上の結果は期待していなかった」と語った。
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