中国の新規融資、7月は20年ぶりにマイナス-個人・企業の需要鈍い
Bloomberg News
- 社会融資規模は1兆2000億元拡大、予想中央値は1兆6000億元増
- 新規融資は499億元減少、返済が貸し出し上回る-05年7月以降初
中国の銀行による新規融資をまとめた主要な指標が7月に20年ぶりにマイナスを示し、広義の与信も拡大が鈍化した。個人および企業の借り手による需要の弱さが示唆された。
経済全体のファイナンス活動を示す広義の与信指標、社会融資規模は7月に1兆2000億元(約24兆6200億円)拡大した。中国人民銀行(中央銀行)が13日発表したデータに基づきブルームバーグが算出した。
ブルームバーグのエコノミスト調査での予想中央値は1兆6000億元増、前年同月は7710億元増だった。
中国:7月末の国内経済全体の財務残高は431.3兆元(表)
金融機関による7月の新規融資は499億元の減少と、2005年7月以来のマイナス。返済が貸し出しを上回った。市場予想の中央値は3000億元の増加だった。
銀行は通常、7月には四半期目標の達成を急がないことから、融資は抑制されがちだ。1年前には、実体経済向けの銀行融資が2005年以来初めて減少し、デフレ局面に陥った経済のもとで国内需要が落ち込んでいた。
原題:China New Loans Shrank in July for First Time in Two Decades (1)
(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE