ロキソニンやイソジンも…身近な1100品目が負担増に 25%上乗せでどう変わる? 医療費の削減効果は【#みんなのギモン】

厚生労働省の部会は医療制度の維持に向け、医療費負担の見直しを議論してきました。25日の部会では、医師が処方する薬のうち市販薬と成分などがほぼ同じ「OTC類似薬」について、患者に追加負担を求めることを了承。負担はどれだけ増えるのでしょうか?

そこで今回の#みんなのギモンでは、「身近なあの薬も負担増に?」をテーマに解説します。

山﨑誠アナウンサー「増え続ける医療費への対策の1つとして、負担の見直しが議論されてきたOTC類似薬。患者に追加負担を検討している薬のリストが判明しました」「新たに患者に追加負担を検討している成分は77種類、品目では約1100あります。その中の代表的な薬の名前をピックアップしました。病院やクリニックで医師から処方される、おなじみの薬があると思います」「解熱鎮痛剤のロキソニン、花粉症などの抗アレルギー薬アレジオン、痰(たん)切りのムコダイン、うがい薬のイソジン、軟膏(なんこう)のワセリン、保湿剤のヒルドイドなどが含まれています」「水虫薬や口内炎の薬の一部も含まれています。これらの処方薬は再来年の3月から元々の薬の価格の25%、患者の負担額が追加されることが検討されています」鈴江奈々アナウンサー「かなり身近な薬ばかりですよね」桐谷美玲キャスター

「ドラッグストアで売っている薬が高くなるというわけではないんですか?」

山﨑アナウンサー「その辺りがポイントになります。使ったことがある方も多いと思われるロキソニンを例にお伝えします。ドラッグストアなどの棚にあり、薬剤師さんがいれば買うことができるのが、ロキソニンSなどのいわゆる市販薬にあたるものです」「一方で、市販薬と成分や効果はほぼ同じでも、医師の処方せんがないと販売できないのが医療用のロキソニンです。これは公的な医療保険が効くため、薬の価格の1~3割の自己負担で手に入れることができます」「今後負担額がアップとなるのが、医師が処方する医療用のロキソニンの方です。市販薬のロキソニンSなどはOTC医薬品と呼ばれています。OTCとはオーバー・ザ・カウンターの略で、ドラッグストアなどのカウンター越しに買える薬という意味です」「一方で、市販薬と成分や効能が似ている医療用の薬をOTC類似薬と呼びます。今回はこのOTC類似薬の自己負担が増えるという話です」忽滑谷こころアナウンサー

「名前がOTC医薬品とOTC類似薬で似ているので、ちょっと紛らわしいかなというところもありますが、医師から処方される薬の一部が高くなるということですよね。一番気になるのが、どのくらい負担が増えるかです」

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