アップルの映画「F1」、北米興収1位で好発進-公開初週末80億円(TBS CROSS DIG with Bloomberg)
(ブルームバーグ):米アップルがフォーミュラ1(F1)を題材に製作した新作映画「F1/エフワン」は、初公開週末の米国とカナダの劇場で5560万ドル(約80億円)の興行収入を記録し、週末の興行収入ランキングで首位に立った。 ベテランドライバーが世界最高峰の自動車レース、F1に復帰するという内容で、主演はブラッド・ピット。予測サイトのボックスオフィス・プロによると、週末の興行収入は5000万ドル程度と見込まれていた。 「F1」は、自社製作の映画をストリーミング配信前に劇場公開するアップルの戦略の試金石と位置付けられる。製作費は2億ドルを上回り、アップルの映画としては最も高額な作品の一つ。週末の興行収入は、配給を担当するワーナー・ブラザース・ディスカバリーが29日に発表した。 ワーナーのグローバル劇場配給担当プレジデント、ジェフ・ゴールドスタイン氏はインタビューで、「明らかにアップル史上最大の劇場映画であり、パフォーマンスが大いに支えられた」と述べ、世界全体で1億4400万ドルという週末興行収入は「なかなか見事だった」と指摘した。 封切り後数日は圧倒的に男性の観客が多かったが、日を追うごとに観客層が広がっているとゴールドスタイン氏は話す。 実際のF1レース中に車内に取り付けた小型カメラで撮影するなど、映画のリアルさが評価されている。評価サイトのロッテン・トマトでは、プロの映画評論家による支持率が83%に達した。 アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビや日本にある実際のF1サーキットで撮影は行われ、ピットレーンやガレージ、普段は部外者が立ち入りできないF1チームの聖域にもアクセスが許された。実際のレース実況アナウンサーも登場する。 原題:Apple’s ‘F1’ Film Tops Weekend Box Office With $55.6 Million(抜粋) (c)2025 Bloomberg L.P.
TBSテレビ