「岸辺露伴」渡辺一貴&『ベビわる』園村健介、超大型ソードアクションドラマ制作決定 TBS×U

世界に放つ“ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント”!ティザービジュアル

 株式会社TBSテレビは27日、株式会社U-NEXTと株式会社 THE SEVEN との3社で初タッグを組む超大型プロジェクトとして、“ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント”の制作を発表した。監督は映画『岸辺露伴は動かない』シリーズなどの渡辺一貴、アクション監督は、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの園村健介が務める。タイトル&キャスト発表に先駆け、ティザービジュアルとティザー映像が公開された。

【ティザー映像】渡辺一貴×園村健介が世界に放つ!“ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント”

 世界的にも高い注目を浴びる“時代劇”や“侍”をドラマ史上かつてない大規模スケールで描く本作は、3社がそれぞれの強みを生かし、共同プロジェクトとして進めていく。制作を担う THE SEVEN は、Netflixの人気シリーズ「今際の国のアリス」のシーズン3を手がけたばかり。また、初めて制作・配給を手がけた映画『愚か者の身分』は、第30回釜山国際映画祭で新設されたコンペティション部門で、出演者3名(北村匠海林裕太綾野剛)がそろって The Best Actor Award(最優秀俳優賞)を受賞する快挙を成し遂げた。

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 チーフプロデューサーには、「今際の国のアリス」「幽☆遊☆白書」の森井輝が就任。「MOZU」シリーズの井上衛とTHE SEVEN の下村和也もプロデューサーに名を連ねる。脚本は、ドラマ「絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~」シリーズや映画『ケイコ 目を澄ませて』などの酒井雅秋が執筆する。(編集部・倉本拓弥)

龍宝正峰(TBSテレビ代表取締役社長)コメント

ついに、我々の魂を滾らせるプロジェクトが始動します。グローバル市場でヒット作を生み出し続ける THE SEVEN、そしてコンテンツへの深い愛情で日本の映像業界をリードするU-NEXT様という、これ以上ないパートナーと共に、世界へ挑戦できることに心が震える思いです。 森井プロデューサーをはじめ、日本が世界に誇るトップクリエイターたちが、その才能をいかんなく発揮できる座組が実現しました。TBSは、彼らが創り出す“ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント”が、世界中の視聴者に最高の興奮と感動を届けるものと信じています。この作品が、日本のエンターテインメントの新たな金字塔となるー。その歴史的瞬間を、ぜひ見届けてください。

堤天心(U-NEXT代表取締役社長)コメント

この度、3社による超大型ドラマプロジェクトの発表に至ったことを大変嬉しく思っております。当社は2023年6月に株式会社TBSホールディングス様とのパートナーシップ協定を締結し、制作も視野に入れたより戦略的なシナジーを生み出すべく協議を重ねてまいりました。本プロジェクトは、配信プラットフォーム発のオリジナル作品として、TBS様とのパートナーシップを最大限に生かし、THE SEVEN 様が手がける世界基準のハイクオリティとスケール、かつ、放送と配信を連動させた新たな取り組みとなります。まずは目の肥えた日本の視聴者様に楽しんでいただき、そして世界へ、日本の素晴らしいドラマを届けてまいります。ぜひご期待ください。

瀬戸口克陽(THE SEVEN代表取締役社長/CEO)コメント

“世界を楽しませる革新的なコンテンツを創造する”ことを目指す THE SEVEN が企画・制作を手掛ける、グローバル市場に向けた大型プロジェクトがいよいよ始動します。 「今際の国のアリス」や「幽☆遊☆白書」、映画『愚か者の身分』で世界と渡り合ってきた我々のチームが、最高のクリエイターたちと共に、その持てる力の全てを注ぎ込んで新たなエンターテインメントを創り上げます。 日本のドラマ史を築いてきたTBS、そして国内最大の配信プラットフォームであるU-NEXT様という最強のパートナーと共に、この壮大な挑戦ができることを心から光栄に思います。

日本の魂と最先端の映像技術が融合した“ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント”で、世界中の視聴者を熱狂させたいと思っています。楽しみにしていてください。

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全くの別物になりそうなポール・トーマス・アンダーソン版『ミッション:インポッシブル』 - Rebecca Sapp / Getty for SBIFF / Getty Images, (C) 2025 PARAMOUNT PICTURES.

 世界三大映画祭全てで監督賞に輝いた鬼才ポール・トーマス・アンダーソンが、トム・クルーズ主演のアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの監督をオファーされずがっかりしていると Le Figaro に語った。

【画像】『ミッション:インポッシブル』女優が大胆すぎるドレスで都庁に!

 トムはアンダーソン監督作『マグノリア』(1999)に出演したことがあるものの、それ以降、二人のタッグはない。同作で男性向け自己啓発セミナーを主催するフランク・T・J・マッキー役を務めたトムは、アカデミー賞助演男優賞ノミネートも果たした。

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 『ミッション:インポッシブル』シリーズでのトムとの再タッグの可能性について聞かれたアンダーソン監督は、「すごくやりたかった。だが、彼は電話してこなかった。すごくがっかりした」とトムから声が掛からなかったとこぼす。「彼は『ミッション:インポッシブル』をもうやり終えたのだと思うから、もう可能性はないな」と続けた。

 アンダーソン監督の新作は、レオナルド・ディカプリオが主演を務めたアクションスリラー『ワン・バトル・アフター・アナザー』(10月3日公開)だ。元革命家のさえない男ボブが追われる身となり、娘をさらわれたことから、怒涛の逃走劇を繰り広げる。レオナルドは同役について、「『ミッション:インポッシブル』のトム・クルーズと正反対な感じだ。彼はスタントも一切成功させない」と Entertainment Tonight に明かしている。(編集部・市川遥)

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吉野監督「やまと側や海江田を描くためには、ライバル艦の方が重要ともいえるんです」 - (C) 2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

 かわぐちかいじの大人気漫画を大沢たかお主演で実写映像化した軍事サスペンス『沈黙の艦隊』シリーズの最新作『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(9月26日全国公開)を前作のシーズン1に続いて監督した吉野耕平が、特に重視したポイントという、ライバル艦の存在について語った。(以下、一部映画の内容に触れています)

大沢たかお&津田健次郎、ボートで道頓堀に登場!フォトギャラリー

 『沈黙の艦隊』は、日米で極秘裏に建造された新型原子力潜水艦が逃亡し、70名以上の乗組員を率いる艦長の海江田四郎(大沢)が、独立戦闘国家「やまと」の建国を宣言。核ミサイルを積んでいる可能性もある同艦が日米の衝突を引き起こし、世界中に緊張関係を生み出す。

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 2024年に配信されたAmazon Original ドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」では、日本と同盟を結んだやまとが、圧倒的武力を誇るアメリカ海軍第7艦隊に東京湾の海戦で壊滅的ダメージを与えるまでが描かれた。その続きを描く本作では、原作漫画随一のバトルシーンとして名高い“北極海大海戦”や、連載当時にテレビ特番が組まれるほどの社会現象となった“やまと選挙”など、原作漫画でも屈指の人気エピソードが描かれ、潜水艦バトルを描くアクション作品としても、ポリティカルサスペンスとしても楽しめるエンタメ大作となっている。

 シーズン1は、原作漫画の3分の1ほどを基にしているが、今回映像化されたエピソードについては、「シーズン2を2時間強の1本の映画としてやることになり、原作のどこまでを描き、どう見せるかはとても悩みましたが、区切りとしては結果的にこれしかないだろうといえる、見どころのぎゅっと詰まった最高の形に落ち着きました」と吉野監督が自負するように、2時間12分の上映時間内に、ドラマのシーズン1全体に匹敵するような濃密な物語を凝縮させ、緩急ありつつ一気に見せきる見事な構成の娯楽大作となっている。

ADVERTISEMENT 吉野監督「見どころのぎゅっと詰まった最高の形に落ち着きました」(C) 2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

 30年以上前が舞台の原作漫画と比べ、国際情勢も変化した現代が舞台の実写版では、原作を尊重しつつも前作と同じく変更点は多い。さらに実写化する上でのポイントを吉野監督は「原作はあくまで画と文字で語る「漫画」として高度に完成された表現なので、そのまま映像化すると理解しにくい部分がある。いかに原作を映像の文脈へと変換し、直感的に見せていくかという置き換えが必要になります」と語る。そこで今回特に意識したのは、敵側の描き方だという。

 「このシリーズの重要なポイントとして、やまと艦長の海江田自身は心情などを語らないので、やまと側や海江田を描くためには、ライバル艦の方が重要ともいえるんです。ライバル側の感情を描くことで、海江田側が照り返されて輝くことになる。観客がやまとよりも敵艦の方に乗りたいとさえ思うほど、いかにライバル側の気持ちに寄り添えるかが、ポイントになると思っていました。そのため今回は、やまとの敵艦となるアメリカの最新鋭原潜のベイツ艦長側やベネット大統領の心情などを、力強くもシンプルに、観客の皆さんに伝わるシーンで描いています。特にベイツ艦長はすごく魅力的で、名門一家の出身として背負ったものがある人だということを、限られた時間の中でも最大限に伝えたいと思いました」

ADVERTISEMENT ライバル艦もきちんと描くことで、海江田も輝く(C) 2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

 敵側の人間ドラマもきちんと描くのは、やまとが命を奪うことも奪われることもある人間同士の命懸けの戦いで、死も痛みも伴う非情な極限状態に身を置いている状況を実感してもらう上でも重要だったという。

 「戦いが進んで犠牲者が増えていくに従い、登場人物たちが顔に出さずともボディブローのように傷つき、『これでいいんだろうか』と変わっていくところもポイントです。シーズン1では、例えば海上自衛隊の潜水艦“たつなみ”が米艦を攻撃した際に、魚雷を撃った深町艦長(玉木宏)側の責任の取り方のようなことを描くため、あえて米艦側の犠牲者を描かないところもありました。しかし、今回はどちらが勝つかわからないギリギリの対等な戦いであることを伝えるためにも、敵側や犠牲者を直接的に描くことが重要でした。さらに、艦長の海江田と副長の山中(中村蒼)の微妙なズレや、海江田が非情な攻撃を指示する判断と本当はもう戦いたくないと思っているやまとの乗組員たちの心情などが、一瞬の間でも伝わるだろうと。今回は二つの大きな戦いを描いていますが、同じ潜水艦バトルでもそれぞれ全く異なっていて、目前の敵との直接的な戦いと、目前の敵の先にいるベネット大統領の心を動かす戦いを描いています」

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 敵側を描くのと同じく、海江田以外のやまとの乗組員を描くことも重要で、「海江田ってなかなか振り向いてくれない不思議な存在なので、もっと彼を知りたくなるというか、なぜエキセントリックな海江田に乗組員たちがついていくのかを描くのもポイントかなと。海江田自身は本当に変化を見せないので、例えばやまとで最も若い乗組員の入江覚士(松岡広大)の目線など、いろんな方向から海江田にライトを当てて、周りの人たちとの関係から、海江田が浮き彫りになってくるように描いています」と、注目すべき本作の様々なポイントを明かしていた。(取材・文:天本伸一郎)

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