東京都議選、自民大敗で過去最低議席に 都民ファが第1党復帰

山岸玲

 東京都議選(定数127)は22日に投開票され、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が議席を伸ばし、都議会第1党に復帰した。7月に控える参院選の行方を占うとみられていたが、第1党だった自民党は大敗し、過去最低だった2017年の23議席を下回った(当選者は追加公認含む)。投票率は47・59%(前回42・39%)。

 都議会は告示前の時点で、小池氏を支える都民ファ、自民、公明の3党で過半数(64議席)を占めている。都議会で初めて議席を獲得した国民民主党も小池都政を支える側にまわるとみられており、この4党で過半数を確保した。

 自民は派閥の裏金問題への批判から昨秋の衆院選で大敗したうえ、都議会自民でも裏金問題が発覚し、会派の幹事長経験者6人を非公認とした。告示前時点の議席数は非公認も含めて30議席だったが、大きく議席を減らした。公明も苦戦し、議席を減らした。

 都民ファは告示前時点で26議席(無所属で立候補した会派所属の1人含む)で、小池氏も連日のように街頭で支援を訴え、議席を増やした。

 公明も小池氏との連携をアピール。支持者の減少をふまえ、候補者数を現有議席から1人少ない22人に減らしたうえで、9回連続の全員当選を目指した。

 立憲民主党共産党は選挙戦で、都政や裏金問題を批判。立憲は前回の獲得議席を上回ったが、共産は伸び悩んだ。

 参政党は都議会で初めての議席を獲得。昨夏の都知事選で注目された石丸伸二氏が立ち上げた地域政党「再生の道」は議席獲得を果たせなかった。

各党の獲得議席

主な政党の獲得議席は次の通り。

都民ファーストの会 31

自民党 21

公明党 19

立憲民主党 17

共産党 14

国民民主党 9

参政党 3

東京・生活者ネットワーク 1

    ◇

 東京都議選開票速報の新宿区(定数4)で、一時、公明現職の古城将夫候補を当選としましたが、誤りでしたので修正しました。立憲新顔の三雲崇正氏が当選しました。おわびします。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

2025年6月13日(金)告示、6月22日(日)投開票の東京都議選に関するニュースをお届けします。[もっと見る]

関連記事: