【欧州市況】仏債利回り一時5カ月ぶり高水準、仏株安い-政局に懸念

Naomi Tajitsu

26日の欧州債市場では、フランス債利回りが一時5カ月ぶりの高水準を付け、ドイツ債とのスプレッドが拡大した。バイル首相が表明した来月の信任投票が政局の混乱を悪化させるとの懸念が高まった。

  フランス10年債利回りは一時、2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.53%と、3月17日以来の高水準を付けた。その後は上昇分を消し、取引終盤には1bp低下となった。同年限のドイツ債利回りは約3bp低下して2.72%となった。

  10年物のフランス、ドイツ両国債のスプレッドは一時79bp拡大し、4月上旬の水準に近づいた。

  英国債利回りは上昇。30年債は一時9bp上昇して5.63%となり、27年ぶりの高い水準に迫った。スターマー首相に対し、抑制的な財政を求める圧力が強まっている。

  欧州株ではフランス株が下落。政局の不確実性が嫌気された。仏株価指数CAC40指数は1.7%安。ストックス欧州600指数は0.8%下落した。

8月26日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

株 終値 前営業日比 変化率 ストックス欧州株600 554.20 -4.62 -0.83% 英FT100 9,265.80 -55.60 -0.60% 独DAX 24,152.87 -120.25 -0.50% 仏CAC40 7,709.81 -133.23 -1.70% 債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.94% -0.04 独国債10年物 2.72% -0.03 英国債10年物 4.74% +0.05

原題:French Bonds Pressured by Political Risk: End-of-Day Curves

French Stocks Drive Declines in Europe on Confidence Vote Plan

(抜粋)

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