日経平均は小反発、FRB議長の講演控え様子見

 8月22日、日経平均は4日ぶりに反発し、前営業日比23円12銭高の4万2633円29銭で取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発し、前営業日比23円12銭高の4万2633円29銭で取引を終えた。ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を今晩に控え、様子見ムードが広がる中、積極的な売買は手控えられた。保険、銀行などの金融株の一角には買いが入り、TOPIX優位の展開となった。

きょうの株式市場は方向感が乏しかった。日経平均は19円高で寄り付き、円安などを手掛かりに110円40銭高の4万2720円57銭に上値を伸ばしたが、前日の米株安やイベント待ちの手控えから上値を追う展開にはならず、その後はマイナス圏に沈み278円安の4万2331円39銭まで売られた。朝方の売買が一巡すると前日終値を挟んだ一進一退の値動きとなった。

このところ米国の経済指標の結果は強弱まちまちで、FRBの政策スタンスを見極めたいとしてパウエル議長の講演への注目度は高く、見送り気分が広がった。一方、「利下げ観測が一時期より遠のいた分、ドル/円は円安基調で安定している」(マリン・ストラテジーズ香川睦シニアマーケットアナリスト)といい、バリュー株の一角には買いが入り下値は堅かった。

TOPIXは0.58%高の3100.87ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.58%高の1596.15ポイント。プライム市場の売買代金は3兆9537億7800万円だった。東証33業種では、値上がりは保険、証券、銀行、鉱業など25業種、値下がりは化学、空運など8業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.37%安の782.12ポイントと、3日続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1013銘柄(62%)、値下がりは547銘柄(33%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。

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