どんなに魅力的でも恋愛関係を終わらせるパートナーの「サイコパス」的な資質(Forbes JAPAN)
人は相手の最もいいところに惹かれて恋に落ち、相手の最悪な特徴とともに暮らすことを学ぶ、と言う人もいる。だが新たな研究によると、2人がいっしょにやっていくことはほとんど不可能なことが証明された資質がある。 専門誌『Journal of Couple & Relationship Therapy』に2025年9月に掲載された件の研究では、ある種のサイコパス(精神異常)的な特徴と恋愛における関係満足度の低下は一貫して相関関係にあることがわかった。 興味深いことに、研究者らはカップルの両方の視点を含めることで、これらのサイコパス的な資質においてやや不快なパターンを明らかにした。それは、パートナーをどう見るかは、相手の本当の人となりよりも重要かもしれないということだ。研究に基づき、これがあなたの恋愛関係にとって何を意味するのかを解説する。 ■「サイコパスの特徴」が実際に意味するもの 研究が示すように、臨床心理学者はサイコパス的な傾向を下記の4つに分類することが多い。 ・対人操作 口先のうまさや優越感、虚言、表面的な魅力などを指し、これらすべてはたいてい戦略的に用いられる。説得力のある人であるように見られるが、ほとんどは利己的だ ・冷淡 共感や罪悪感、自責の念の全般的な欠如を指す。基本的に感情の麻痺につながり、人と有意義な方法でつながるのが難しい ・不規則なライフスタイル 無精、衝動性、無責任、現実的な目標の欠如を指す。考える前に行動する人に見られる ・反社会的傾向 犯罪、非行、社会的規範から逸脱した行動を指す 映画の悪役や実際に起きた連続殺人のドキュメンタリーに出てくる犯人のイメージで頭がいっぱいになる前に、サイコパシー(精神病質)は信じられないほど広く存在することを認識してほしい。本当の「サイコパス」の基準を満たす人はほとんどいない。 その代わり、私たち全員(そう、全員だ)にサイコパスの特徴のすれすれの資質がある。そしてその程度がわずかであれば上記の特徴のうち、最初の3つは実際にはごく普通であり、時には順応できるものでさえある。魅力的、感情が希薄、少し衝動的、ルールを曲げることを厭わない、これらはすべて完全に人間の正常な資質となりうる。 これらの傾向が慢性化して度合いが増し、あるいは利己的なものになって初めてサイコパスのように見え始める。このような場合、これらの資質が恋愛関係にいかに緊張をもたらすかは簡単に理解できる。