1機1000万円でロシアに大打撃…プーチン大統領を脅かし、世界の軍事関係者が恐れるウクライナ「自爆型ドローン」の性能とは(デイリー新潮)

 他にもロシア軍の軍事施設が相次いで破壊されているほか、クリミア半島とロシアを結ぶ幹線道路や鉄道橋も被害を受けており、現地ではガソリンなどの物資が不足しているという。  中でも戦果を挙げているのがFP-1とFP-2というウクライナ製の自爆型ドローンだ。軍事ジャーナリストが言う。 「FP-1とFP-2が素晴らしいのは、『トマホーク』のような巡航ミサイルの長所と、攻撃機の長所を兼ね備えているところです。単に目標に突っ込んで自爆するだけでなく、操縦しながら搭載しているロケット弾を使ってロシア軍を攻撃することも可能です。具体的にはロシア軍の対空防御網にロケット弾を発射すれば、撃墜されるリスクを減らせます。しかも製造費は1機あたり1000万円程度ですから大量生産が可能です。これが200機も飛んでくれば、その攻撃力は凄まじいものがあります」  かつてバイデン政権は積極的にウクライナを支援し、高性能の長距離ミサイルシステム「HIMARS」や「ATACMS」を供与した。だが、その交換条件として「ロシア本国はミサイルで攻撃するな」と釘を指した。

「HIMARSやATACMSは確かに高性能のハイテク兵器ですが、種類によっては1発が億単位というミサイルもあります。ところがFP−1やFP-2はアメリカ軍自慢のミサイルシステムと遜色のない攻撃力を持ち、開発コストもランニングコストもが非常に安価です。おまけにトランプ政権がウクライナと距離を置いていることを利用し、ロシア国内を空爆して戦果を上げています。これほど理想的な兵器はそうありません。傑出した設計思想を生み出したのは、やはりウクライナが苦戦しているからで、まさに“必要は発明の母”のお手本だと言えます」(同・軍事ジャーナリスト)  これほど高性能のドローンが縦横無尽に攻撃を仕掛けてくるのだから、プーチン大統領も頭が痛いだろう。  ところがウクライナ製のカミカゼドローンに脅威を感じているのは、全世界の軍事関係者も同じだという。  ロシアの被った大きな被害を見て「もしFP-1やFP-2が我が国を空爆してきたら、防ぐことはできるのだろうか?」と考えるのは当然のことであり、なおかつ「迎撃できる」と断言することは難しいからだ。  軍事ジャーナリストは「まもなくFP-3も実戦配備される予定です。こちらはFP-1やFP-2とは異なり、横7メートル、長さ12メートルと大型です」と言う。


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「1000キロ以上の爆弾を搭載可能なカミカゼドローンであり、ジェットエンジンで飛行します。その航続距離は3000キロと言われており、これは東京からフィリピンやベトナムまでの距離に匹敵します。ウクライナのどこからでもモスクワを筆頭とするロシアの主要都市を空爆することが可能になるわけです。ウクライナ製ドローンの性能が上がれば上がるほど、モスクワ空爆やプーチン大統領に対する直接攻撃が現実味を帯びます。プーチン大統領にとっては脅威以外の何物でもないでしょう」(同・軍事ジャーナリスト)  AIがカミカゼドローンを自動操縦する研究も進められている。生物・化学兵器は「貧者の核兵器」と言われるが、ウクライナのFP-1とFP-2を「貧者の巡航ミサイル」、「貧者の攻撃機」と呼ぶ関係者もいるようだ。  第1回【プーチン大統領は顔面蒼白…モスクワ製油所を“カミカゼドローン”急襲で降り注ぐ“黒い油の雨” ウクライナ東部要衝を制圧もケタ外れの“人的代償”】では、東部戦線の地上戦についても詳しくお伝えしている。  地上戦の状況を冷静に見れば、「ウクライナ軍は苦戦している」との指摘は決して正しくない。むしろウクライナの善戦と評価することも可能であり、実際にプーチン大統領は地上戦でも焦燥を感じている可能性がある。  さらにFP-1とFP-2がミサイルを搭載していることの重要性も報じている──。 デイリー新潮編集部

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