「motorola razr 60」、10月発売 生活を支えるAI「とりまリスト」など搭載

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは、折りたたみスマートフォンの新型「motorola razr 60」を10月10日に発売する。公式ECでの価格は、13万5800円。ほかにNTTドコモとソフトバンクでも取り扱われる。

 6.9インチのメインディスプレイと3.6インチのアウトディスプレイを搭載するフリップ型の折りたたみスマートフォン。メインディスプレイはFHD+でpOLED。最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、サブディスプレイは同じく90Hzまでのリフレッシュレートに対応する。

 新たに、IP4Xの防塵性能を備えており直径1mm程度の固形物の侵入を防ぐ。防水性能はIPX8。本体中央のヒンジにはチタン製のヒンジプレートを搭載し、従来モデルより画面の折り目を目立ちにくくした。

 撮影の自由度を上げるフレックスビュースタイルは継承しており、家庭用ビデオカメラのように撮影できるカムコーダモードは、SNS撮影の需要を受けて縦撮影にも対応した。ジェスチャーでの撮影開始も可能で、カムコーダモードを抜けて通常の撮影モードに戻るボタンも備える。

 アウトカメラは、5000万画素のメインカメラと1300万画素のマクロカメラの2眼構成となっている。バッテリー容量は4500mAh。有線充電では最大30W、無線充電では最大15Wまでの出力に対応する。

 motoAI機能がさらに強化され、従来の撮影サポート以外の機能を拡大。新たに「とりまリスト」や「おまとメモ」、「お気にいリマインダー」を搭載した。motoAI経由でグーグルの「Gemini Live」、Perplexityの「Perplexity」、マイクロソフトの「Copilot Vision」も利用できる。

「とりまリスト」
「お気にいリマインダー」

 とりまリストは、グローバルでは「Catch me up」とされていたメッセージや通知の要約機能。大量の通知で流れてしまった着信履歴やメッセージを知らせてくれる。とりまリスト上から電話をかけ直したり、メッセージに返信したりできる。

 おまとメモはグローバルでは「Pay Attention」と呼ばれる機能でボイスメモや書き起こし、翻訳・要約に対応する。ボイスメモは話者の区別もでき、あとから聞き返すこともできる。書き起こしは完全にオンデバイス処理で、要約はクラウド処理とオンデバイス処理の両方を利用している。

 お気にリマインダーは、同じくグローバルで「Remember This」「Recall」と呼ばれる機能。Webサイトなどのスクリーンショットを撮影し、それについての説明を入力しておくと、後で自分が何をしようとしていたのかを教えてくれる。

 このほか、端末の機能を呼び出して、アラームのセットなどにも対応する「グローバルサーチ」、自分の好みにあわせたAmazon Musicのプレイリストを作ってくれる「プレイリストスタジオ」も備えている。

 搭載するチップセットは、メディアテック製の「Dimensity 7400X」。メモリーはSIMフリー版が12GB、ストレージが512GB。ドコモ版およびソフトバンク版はメモリーが8GBでストレージが256GB。ディスプレイは、パントーンの基準を満たした「Pantone Validated Color」認証を受けている。

 アウトカメラはメインカメラが5000万画素でF値は1.79。全面位相差検出オートフォーカスに対応する。1300万画素の超広角/マクロカメラも備えており、F値は2.2。FOV(Field of View)は120度。

 カラーバリエーションは「PANTONE Gibraltar sea(ジブラルタルシーネイビー)」「PANTONE Lightest Sky(ライトスカイホワイト)」「PANTONE Parfait Pink(パルフェピンク)」の3色展開。

 SIMフリー版とドコモ版は、Perplexity Proが3カ月間無料だが、ソフトバンク版は6カ月間無料となる。ドコモ版はカラーバリエーションが「PANTONE Gibraltar sea(ジブラルタルシーネイビー)」と「PANTONE Lightest Sky(ライトスカイホワイト)」2色になるが、ドコモの5Gバンド「n79」に対応しているほか、個装箱が竹とサトウキビで作られた環境に配慮したものとなる。

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