バトルロワイアル系ゲーム、インドネシアが規制検討-学校爆発事件で

Norman Harsono

  • 7日にジャカルタの高校敷地内のモスクで爆発、約100人が負傷
  • さまざまな武器が登場し暴力を日常的なものに-国家官房長官

インドネシア首都ジャカルタの高校での爆発で100人近くが負傷したことを受け、同国政府は「PUBG」などのバトルロワイアル系ゲームの規制を検討している。

  プラボウォ大統領が爆発事件に関する警察の捜査状況について報告を受けた後、内閣にそうした措置の検討を指示した。ハディ国家官房長官が9日、ジャカルタで記者団に明らかにした

事件が起きたジャカルタの学校入り口で警備にあたる爆弾処理班の警官ら(11月7日)

  韓国のクラフトンが開発した「PUBG: BATTLEGROUNDS」は、「フォートナイト」や「フリーファイア」と共に、バトルロワイヤル形式のオンライン対戦型シューティングゲームを普及させた。規制対象となり得るゲームの具体例を問われると、ハディ氏はクラフトンのPUBGのみを挙げた。テンセント・ホールディングス(騰訊)と共同開発されたモバイルゲーム版「PUBG モバイル」はインドネシアで人気を博している。

  ハディ氏は、「規制を検討している。これらのゲームにはさまざまな武器が登場し、操作も簡単で、心理的に暴力を日常的なものにしてしまうためだ」と述べたが、どのような形の規制を検討しているかについては言及しなかった。

  クラフトンの担当者にコメントを求めたが、現時点で返答はない。テンセントの広報担当者はコメントを控えた。

  7日に北ジャカルタの学校の敷地内にあるモスクで爆発が発生し、礼拝に集まっていた人約100人が負傷した。当局は爆発への関与の疑いで生徒1人を調べている。

原題:Indonesia Mulls Video Game Curbs After Jakarta School Blast (1)(抜粋)

— 取材協力 Yoolim Lee

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