米テキサス州議会、上院でも選挙区割り変更可決 共和党有利に

 米テキサス州議会上院は23日未明、来年11月の中間選挙に向け、共和党に有利な選挙区割り案を可決した。写真は同州議会で区割り再編地図を確認するピート・フローレス上院議員(共和党)。テキサス州オースティンで22日撮影(2025年 ロイター/Nuri Vallbona)

[23日 ロイター] - 米テキサス州議会上院は23日未明、来年11月の中間選挙に向け、共和党に有利な選挙区割り案を可決した。下院選で同州選出の民主党5議席を共和党が奪取することが狙い。

同案は州議会下院で20日に可決済みで、アボット州知事の署名を経て成立する見通しだ。

アボット氏は声明で、「一つの大きく美しい区割り案は上院を通過し、私の机に向かっている」と述べた。

同州のキャロル・アルバラド上院議員(民主党)は22日、議会で演説を続けるフィリバスター(議事妨害)により、法案の採決を遅らせるつもりだとソーシャルメディアで述べた。同議員は2021年、テキサス州の選挙区割りについて15時間話し続けて可決を遅らせた。

しかし、テキサス・トリビューン紙によると、今回は真夜中過ぎに上院共和党議員らが異例の手続き上の動議を提出。8時間以上に及んだ審議が打ち切られ、最終採決に移ったという。

テキサス州の区割り再編はトランプ大統領が指示した。一方、カリフォルニア州など民主党が優勢な州は自党の議席を増やすための区割り変更を計画しており、中間選挙をにらんで両党の対立が激化している。

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