マツダ『CX-60』大規模刷新へ、内外装からエンジンまで…ラージ商品群4車種をテコ入れ

マツダ CX-60 大幅改良の予想CG全 11 枚

マツダが『CX-60』をはじめとするラージ商品群の大規模な刷新に乗り出す。対象となるのは『CX-60』、『CX-70』、『CX-80』、『CX-90』の4車種だ。エクステリアやインテリアだけでなく、パワートレインまで含めた幅広い改良になる見通しだ。

【画像】マツダ CX-60 大幅改良の予想CGと現行ラージ商品群

マツダの毛籠勝弘社長は、ラージ商品群について「これまでになかった規模の改良」を行う方針を示している。一般的な年次改良のように装備や内装材、ホイールなどを変更するだけでなく、商品そのものの競争力を引き上げる大規模な改良となりそうだ。

◆販売目標20万台に届かなかったラージ商品群

マツダはブランドの上級移行を進めるため、エンジン縦置き方式と後輪駆動ベースのAWDを採用するラージ商品群向けプラットフォームを開発した。その第1弾として2022年にCX-60を投入。その後、北米向けのCX-90とCX-70、欧州や日本などで展開する3列シートSUVのCX-80へとラインアップを拡大してきた。

いっぽう、販売は当初の目標通りには進まなかった。2025年3月期のラージ商品群4車種の世界販売台数は合計15万637台で、目標の20万台を下回った。特に重要なのが、ラージ商品群の販売の半数以上を占める米国市場だ。マツダのジェフリー・ガイトンCFOも米国での事業拡大の必要性に触れ、複数の商品改良を開発していると説明している。

マツダ CX-60

◆CX-60は2026年3月にも商品改良を実施

日本市場で特に注目されるのは、ラージ商品群で最も早く登場したCX-60だ。CX-60はデビュー後、乗り心地やサスペンション、各種制御などに継続的な改良が加えられてきた。

2026年3月にもCX-80とともに商品改良を実施した。CX-60には、CX-80で先行採用されていた運転支援機能などを追加。両車ともフロントドアに遮音ガラスを採用し、マツダコネクトの操作性も改善した。

しかし、今回示された刷新計画は従来の商品改良とは規模が異なる。エクステリアやインテリアに加え、パワートレインまで変更対象に含まれているようなのだ。

現在の日本仕様CX-60には、2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン、3.3リットル直列6気筒ディーゼルエンジン、同ディーゼルエンジンと48Vマイルドハイブリッド、2.5リットルガソリンエンジンとモーターを組み合わせたPHEVという多彩なパワートレインが設定されている。大規模改良では、この構成がどのように整理、進化するのかも焦点となる。

マツダ CX-60

◆次世代エンジン「SKYACTIV-Z」の技術も展開か

ここで注目されるのが、マツダが開発を進めている次世代エンジン「SKYACTIV-Z」との関係だ。

SKYACTIV-Zは2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンで、マツダ独自のハイブリッドシステムと組み合わせ、2027年中に次期CX-5から導入する計画だ。ただし、CX-60へのSKYACTIV-Zそのものの搭載が発表されているわけではない。

マツダが明らかにしているのは、SKYACTIV-Zの開発過程で培った燃焼改善技術を、ラージ商品群の直列6気筒エンジンにも展開する方針だ。

また、独自ハイブリッドシステムの要素技術についても、ラージ商品群への展開を検討するとしている。今回予告されたパワートレイン刷新との関係が注目される。

マツダ CX-60 大幅改良の予想CG

◆CX-60のフロントマスクはどう変わる?

では、CX-60のエクステリアはどこまで変わるのか。今回、スクープ班が制作した予想CGでは、現行CX-60のロングノーズと後輪駆動車らしいプロポーションを維持しながら、フロントマスクを中心に変更を加えた。

大型グリルの基本的なイメージを残しつつ、内部のデザインを変更。ヘッドライトを薄くシャープな形状とし、バンパー両端にも縦方向のアクセントを加えた。現行型よりスポーティで存在感のある表情を狙ったデザインだ。

もちろん、CGのデザインは現時点での予想だ。ただ、エクステリアまで含む大規模な改良が計画されていることから、CX-60の印象を変えるフェイスリフトが行なわれるだろう。

マツダ CX-80

◆CX-80など4車種への展開も焦点に

日本ではCX-80の動向も見逃せない。2024年に国内発売されたばかりの新しいモデルだが、今回の刷新計画にはCX-80も含まれている。4車種が一斉に同じタイミングで改良されるとは限らない。ラージ商品群で最も早く登場したCX-60から新しい技術やデザインを採用し、CX-80などへ順次展開するのかもしれない。

マツダは2022~2024年にラージ商品群4車種を世界市場へ投入した。それから数年で、今度は4車種を対象とする大規模な改良に乗り出す。販売目標に届かなかったラージ商品群を縮小するのではなく、内外装からパワートレインまで手を加え、商品力を高める方針だ。CX-60を皮切りに、その「前例のない改良」がどのような形で実現するのか。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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