9点差ひっくり返され 法政二エース「弱さ出た」 秋季高校野球関東
高校野球の秋季関東大会は19日、甲府市の山日YBS球場などで1回戦があり、33年ぶり出場の法政二(神奈川2位)は花咲徳栄(埼玉1位)に9―10で逆転負けした。
完投した右腕・松田早太投手(2年)は五回まで無失点と好投したが、六回以降は毎回失点し、最大9点のリードを守れなかった。
Advertisement試合後の法政二の絹田史郎監督、松田投手の主なコメントは次の通り。【高橋広之】
法政二・絹田史郎監督
グラウンド整備前の五回までとそれ以降で、全く逆の流れになりました。六回の失点から大きく流れが変わってしまったかなと。
同点もしくは1点を越されるまでは松田で行こうと決めていました。本人も最後まで投げたいという強い気持ちを持っていましたが、後半の流れを止めきれず、九回に追い越されてしまいました。
後半に何とか1点を取れれば流れも止められた。もしくはうちに良い流れが来れば勝ち目があったのかなと思います。
<秋季神奈川大会からここまでの戦いを振り返って>
この秋は県大会決勝進出、33年ぶりの関東ということで、選手たちには「一歩一歩」と言っていますが、一足飛びというか。
夏を経験した選手が4人いて、主将の平松(迅)と榑松(正悟)を中心にうまくまとまって結果が出ました。これを自信にして、来春の県大会までに何が足りないのかを考えて準備したいです。
法政二・松田早太投手
点を取られてからは「やってやるしかない」という強い思いでしたが、実力不足でした。
<後半は球威が落ちていた>
球威は相当落ちていました。自分であまり気がつかなくて、野手の人たちに「足が使えていないよ」と言われて。そういうところに自分で気付けるようになりたいです。
あとは、榑松のホームラン、自分のタイムリーもあって(五回までに)9点を取ったのですが、そこで、次も「0―0(のつもり)で行こう」という気持ちは持ちつつも、少し余裕というか、弱さが出ちゃいました。
<来年に向けて>
この試合を含め、秋の全試合でとても素晴らしい経験をさせてもらいました。
これを春、夏につなげていくと同時に後輩たちにこうした経験の素晴らしさを伝えながら、もっと良いチームを作っていきたいです。