注目銘柄ダイジェスト(前場):アネスト岩田、ディーエヌエー、ユニポスなど
アネスト岩田 <日足> 「株探」多機能チャートより
五洋建<1893>:897.2円(+58.1円)
大幅続伸。先週末に25年3月期の決算を発表。営業利益は217億円で前期比25.6%減となり、従来予想をやや上振れ着地。一方、26年3月期は395億円で同82.0%増と大幅増益の見通しに。25年3月期の受注高は同13%増の6673億円で計画の6205億円を上回っており、防衛関連の受注計上なども複数あったもよう。また、株主還元の目標を設定しており、今後3年間で自己株式取得約300億円、配当性向を35%以上にするなどとしている。武田薬<4502>:4055円(-179円)
大幅続落。本日は医薬品セクターが業種別下落率のトップになっている。トランプ米大統領が薬価を大幅に引き下げるための大統領令に署名すると明らかにしている。「ほぼ即時に30%から80%下がる」と主張しているようだ。薬価引き下げが実現された場合、米国市場での収益力の低下が想定される形となる。なお、トランプ氏は第1次政権中にも薬価引き下げを目指したが、実現できなかった経緯がある。日本製鉄<5401>:2842.5円(-155.5円)
大幅続落。先週末に25年3月期の決算を発表、事業利益は6832億円で前期比21.4%減となり、事前予想6700億円をやや上回る着地となっている。一方、26年3月期は4000億円で同41.5%の大幅減益見通し。年間配当金も前期の160円から120円に減配見通し。米国関税の影響を強めに織り込む保守的な予想と捉えられるが、想定以上の大幅減益・減配ガイダンスをネガティブ視する動きが優勢に。ディーエヌエー<2432>:3032円(-598円)
大幅反落。先週末に25年3月期の決算を発表、営業利益は290億円となり、前期283億円の赤字からは大幅黒字に転換。「ポケポケ」の大ヒットが収益大幅改善の要因に。ただ、1-3月期は80億円で前四半期155億円からは大幅減益。通期実績もコンセンサスを30億円程度下振れる形になっている。減損計上や人件費増加が背景のようだ。第3四半期決算にサプライズが強かっただけに、出尽くし感などが先行する状況とみられる。yutori<5892>:2636円(+385円)
急騰。9日の取引終了後に好調な月次KPIを発表し、これを好感した買いが優勢となっている。4月は売上高が前年同月比272.6%となった。気温の上昇と共に春夏物の販売が好調に推移したことから、予算に基づき順調に進捗した。ブランド別では、「9090」が引き続き牽引したほか、「her lip to」が売上を伸ばした。アイテム別では、「9090 girl」の90 LogoをあしらったGlitter Light Zip HoodieとGlitter Light Sweat Pantsのセットアップが好調だった。ユニポス<6550>:203円(+50円)
ストップ高。9日の取引終了後に25年3月期の業績を発表し、好材料視されている。売上高は10.89億円(前期比17.1%増)と2桁増収、経常損失は0.95億円(前期は経常損失5.02億円)と赤字幅が縮小した。プロダクト領域のストック売上高は増加している。これらの安定的な収益構造をベースに、高い成長をさらに加速させるべく引き続き投資効果の高いマーケティング施策の実施やコスト構造の改善を進めたことにより、25年3月期の第4四半期においては四半期での決算黒字化を達成することができている。テックファム<3625>:787円(+100円)
ストップ高、年初来高値更新。25年6月期通期業績予想の上方修正を発表し好感されている。売上高を62.00億円から65.00億円(4.8%増)に、経常利益を5.50億円から7.00億円(27.3%増)に上方修正した。ICTソリューション事業において、開発案件の受注が想定以上に好調に推移し売上高が増加する見込みで、売上高の増加に伴う売上総利益の増加のほか、社内エンジニアの稼働率も向上していることにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も増加する見込みとしている。 《ST》