日経平均は3日続伸、金利低下や円安が追い風
5月27日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比192円58銭高の3万7724円11銭と3日続伸して取引を終えた。写真は東京証券取引所で1月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比192円58銭高の3万7724円11銭と3日続伸して取引を終えた。前日の米国市場が休場で手掛かり難だった一方、国内金利が低下基調だった上、為替が円安方向に振れたことが投資家心理を支援した。
日経平均は朝から動意に乏しく前場はマイナスで終えたが、後場に入って国内金利が低下し、ドル/円が上昇基調を強めると、先物にややまとまった買いが入りプラスに転じた。
市場では「金利低下が安心材料になった」(大和証券の坪井裕豪日米株チーフストラテジスト)との声が聞かれた。円安も追い風になった。輸送用機器がプラスに転じ、機械が上げ幅を拡大。日経平均は一時237円高の3万7769円05銭に上昇した。
ロイターが27日、財務省が2025年度国債発行計画の年限構成を近く再検討すると報じた もっと見る ことを受け、円債市場で金利低下圧力が強まった。同報道では、投資家の需要減衰が想定以上なら超長期債の減額も視野に入れると伝えた。
株式市場では、目先は米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの決算や日米貿易交渉に関心が寄せられている。3万8000円から上方向では戻り売り圧力の強まりが見込まれるが「米関税の緩和の流れが続けば、上昇のモメンタム(勢い)がつくのではないか」(大和の坪井氏)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.64%高の2769.49ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.64%高の1425.32ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆3198億9100万円と膨らまなかった。東証33業種では、値上がりはその他製品や非鉄金属、保険など25業種、値下がりは建設や鉄鋼、陸運など8業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1115銘柄(68%)、値下がりは437銘柄(26%)、変わらずは79銘柄(4%)だった。
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