学歴詐称疑惑の伊東市長「百条委始まると辞められない」と主張 議長批判「支離滅裂」
伊東市 田久保真紀市長 「伊東市はこれから忙しい夏の時期を迎えるなか、きょう、あす、辞任をしてやめてしまうことは市政に一層の混乱をもたらしますので」 辞職しない理由をこう話していた、伊東市の田久保市長。忙しい時期を理由に、百条委員会を開かないよう議長に要求したとされています。 しかし、この発言に杉本一彦市議は怒り心頭です。 「これから夏の行楽シーズン、忙しいシーズンに百条委員会なんかやってる余裕あるのかなんていうね、そんなの私からしてみれば議会がやることで、大きなお世話なんですけど」 百条委員会の設置を巡っては、田久保市長から議長と副議長に、設置を見送る要望を出していた件が、取り沙汰されています。
田久保市長、議長、副議長の3人で行われた会談、一体どんなやり取りが行われていたのでしょうか。 伊東市 中島弘道議長 「本当のことを言うと、(市長が)私と副議長のもとへ来た時に、彼女ほんとに信用できないから、副議長、録音しておいてくれと。で、始まったんですけども。そのうちにですね、『ちょっと本音で話したいから、録音をやめてくれないか』ということで、いろいろ話し出したんですけども」 番組は、止められるまで録音されていた実際の音声を入手。市長も合意のうえでの録音だったといいます。 中島議長 「除籍ってことは卒業していない、それなのに卒業証書を見せられたし、それじゃあそれは偽物だとしかね、思えないから。ほんと悪いけど、それを隠蔽(いんぺい)するようなことをしないでもらいたい」 田久保市長 「あぁ…なるほど。あくまで一般論で大学と受付の時にお話ししたんですけども、卒業資格を取り消されている可能性がある」 青木副議長 「テレビでもう、東洋大学問い合わせ済みだったから」 田久保市長 「あっそうなの?」 青木副議長 「うん。だからそれはないって東洋大学はっきり言ってるから」 田久保市長 「へぇ〜」 話は次第に、百条委員会設置と辞職勧告が出される可能性があることへ…。 田久保市長 「現状を申し上げると、会見の後に、辞任勧告が出るという話は記者さんたちのほうから聞いて。そうですかって受け止めて、進退を整理したり考えなきゃいけないかなっていうふうにはなってたんですけど。百条始まっちゃうと、まぁ結局、やめられないというか」 中島議長 「だからもう、きょうでもあすでも、もしそういう気持ちがあるなら、百条始まる前に」 田久保市長 「百条が始まれば、出なきゃいけないですよね?いなきゃいけないですよね?」 中島議長 「いやいや、そうしたら百条を開く必要は、恐らくないと思うんだけど」 田久保市長 「ちょっと止めていいですか?」 田久保市長が録音を止めるよう要求します。市長は、百条委員会に出席すると、市長をやめられないと主張。録音されていない部分の内容について、田久保市長はこう話していました。 「百条やめてくださいということで私のほうからお願いをすると、なんとか避けられませんかということは、議長さん副議長さん私のほうで、思いは一緒ということで話はさせていただいた」 「(Q.避けられないかということを伺ったということ?)伺ったというか、まだそのような方法がないのかということについては確かに3人とも思いは一緒ということでお話はさせていただきました」 この市長の発言に、議長は…。 「なんか、私どもは3人とも、百条委員会を開かないことは、みんな同じような気持ちだったというのは、そんなことは何にも話出てないんですよね。だからほんとにつくづくね、どういう人なんだろうというね。きのう副議長も言っていましたけども、ほんとに支離滅裂なことばかりです」