Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

 Googleからスマートスピーカーの新製品「Google Home スピーカー」が登場した。競合であるAmazonの「Echo」が毎年のように新製品を投入する一方、Googleからスマートスピーカーの新製品が登場するのは前回の「Nest Audio」以来、実に6年ぶりとなる。同社がスマートスピーカーを継続することが分かってホッとした人も多いはずだ。実機を借用したので、試用レポートをお届けする。

「Google Home スピーカー」。今回はPorcelainを試用した。実売価格は1万6800円だ。ボディーサイズは直径が約107mm、高さが約86.6mmで、重量は約396gとなっている

 本製品は、スマートスピーカーではおなじみの球体ボディーが特徴だ。写真ではサイズが分かりづらいが、フットプリントは従来の「Google Nest Mini」よりも若干大きく、Amazonの「Echo Dot」や「Echo Spot」よりはやや小さいという、コンパクトなボディーとなっている。完全な球形ではなく、上下に若干潰れたような形状が目を引く。

本体外観。完全な球形ではなく上下に若干潰れたような形状になっている
片手でわしづかみにするには、やや大きなサイズだ
Amazonの「Echo Spot」(右)との比較。背丈はやや差があるがフットプリントは同程度だ
同じく「Echo Show 8」(右)のボディー部分とデザインは酷似している。メッシュの粗さもよく似ている
第2世代Google Nest Hub」(右)との比較。同じ系列の製品ということになるが、従来よりもメッシュが粗くなっている

 本体にあるボタンやスイッチは、背面にあるマイクミュートの切り替えスイッチのみで、音量調整および再生/一時停止は天板をタップして行う構造になっている。これらの操作体系は従来のGoogle Nestシリーズと基本的に同様だが、欠点についても継承している。詳しくは後述する。

 電源ケーブルは本体に直付けされており、抜いて交換することはできない。ケーブルの先端はUSB Type-Cになっており、付属のUSB Type-Cアダプターにつないで給電を行う。形状が球形に近いこともあり、フック掛けなどのギミックは用意されていない。そのためGoogle Nest Miniを壁掛けで使っている場合の置き換えには適さない。

背面左にミュートスイッチがある。本体にある物理ボタンやスイッチはこれだけだ
付属品一覧。ケーブルは直付けで、付属するのは実質ACアダプターだけとシンプルにまとまっている
本体直付けのUSB Type-Cケーブルを、ACアダプターに差し込んで給電する
ACアダプターは30W仕様と、この種の製品の中ではかなりパワフルだ
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 以上、短期間だがざっと試用してみた。Geminiネイティブのスマートスピーカーが出てきたのは喜ばしいことだが、まだまだ現段階での評価は早計、というのが率直な印象だ。

 これは次期モデルに期待しましょうという意味ではなく、会話を重ねるたびに賢くなっていくはずなので、それを待って評価したほうがよい、という意味だ。導入予定の人は1日でも早く入手して、経験値を積ませていくべきだろう。

 一方、ハードウェアに関しては、音質は向上しているにせよ、ギミック的には期待外れで、数年待って進歩がほとんどないことに驚かされる。前モデルからこれだけ年数が経っていると中の開発チームも入れ替わっていておかしくなく、ユーザビリティー面の課題などが伝わっていないのではないかと感じる。あるいは問題視されていないのかもしれない。

 そういった意味で、形状をガラリと変える必要はないにせよ、ユーザビリティーが改善された新モデルを見てみたかったというのが筆者個人の本音だが、ひとまず新モデルが投入されたのは喜ばしいことで、また1万円台半ばという価格も妥当であるように感じられる。

 その一方で、Geminiからもたらされる情報量が大幅に増えたことで、耳で聞くだけでは追いつかず、並行して同じ内容を画面に表示してほしいと感じることもしばしばだ。それゆえ現状では後継不在となっている、ディスプレイ付きのGoogle Nest Hubシリーズの新モデルの投入も期待したいところだ。

製品パッケージ。最近のAmazonハードに多いクラフト調のパッケージを採用している
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