米製造業新規受注、6月は前月比4.8%減 航空機受注が大幅減

米商務省が4日発表した6月の製造業新規受注は前月比4.8%減少した。民間航空機の受注が大幅に減った。5月には民間航空機が大きく伸びて、全体を押し上げていた。(2025年 ロイター/Charles Mostoller)

[4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した6月の製造業新規受注は前月比4.8%減少した。民間航空機の受注が大幅に減った。5月には民間航空機が大きく伸びて、全体を押し上げていた。

5月分は8.3%増に上方改定された。

6月はロイターがまとめたエコノミスト予想と同水準。前年同月比では3.8%増えた。

米経済の10.2%を占める製造業は引き続き、トランプ米大統領による輸入品への関税措置の影響を受けている。米供給管理協会(ISM)が1日発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は9カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

トランプ氏は、関税は歳入を増やし、公約した減税を補う財源確保の手段であり、衰退傾向にある米産業基盤を復活させるとみているが、エコノミストの間では労働力不足などの構造的な問題によって短期的には不可能だとの見方が強い。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: