“採決中止”の動議を出した県議は議長の元秘書 批判殺到し自身のHPを一時停止 「議長本人から動議提出の指示を受けた事実はない」 【福岡発】
「動議!採決を中止するよう求めます」。福岡県議会の蔵内勇夫議長(72)に対する議長職の辞職勧告決議案を緊急動議により一転、中止にさせたのは当選1回の林泰輔県議(51)。 林県議は、かつて蔵内議長の秘書を務めていた人物だ。 林県議のホームページには『座右の銘』として『政治家は草鞋たれ』という蔵内議長の言葉が引用されていた。 『師・蔵内勇夫から授かった言葉は、政治家とは民衆の歩みを支えるワラジのような存在であり、すり切れて役に立てぬようになれば、潔くうち捨てられろ。との清々しいまでの覚悟であった』 林県議は、臨時議会の終了後、緊急動議を提案した理由について記者団からの質問に応じ「最初からこれ(辞職勧告)、やるべきじゃないと思っていました。内容もあやふやなのに当日、何をもって採決するんですか。議員それぞれが、ただの“踏み絵”ですから。全ての議員が“踏み絵”を踏まされるみたいな話になることは、私は違うと思います。議決をすること自体が、今後、福岡県議会にとって、私は汚点になると思う。まずは調査ですよ。調査をやって、しっかりと事実を解明して。議長を辞めさせたところで県民は納得するんですか。僕は違うと思いますよ。それをお伝えしたかったということですね」と述べた。 また、動議について、蔵内議長とはやり取りはあったのかという質問には「いや、しません。(相談も?)しません」と蔵内議長には事前に相談していないことを強調した。
林県議は、前回、2023年の県議選で朝倉市・朝倉郡選挙区から立候補し、無投票で当選している。 今回の緊急動議の提案について地元の有権者はどう受け止めているのか。 「蔵内議長の元秘書やったけん、(動議を出したのは)多少、仕方ないかなとは思うけど、余計なことだった。誰かが動議を出すことになったんやろうけど…。悪いけど今度の選挙では、多分投票しないと思う」(男性)。 「林さんが、(動議の提案を)言われたのはちょっと残念。やはり皆。自主投票してほしかった。自民党の考えとしてではなく、個人個人の考えでやってほしかった」(女性)。 『批判の声』はSNSなどでも相次ぎ、混乱を避けたのか、緊急動議の翌日の8月18日に林県議は、自身のホームページを一時、閉鎖してしまった。 ホームページには『私が提出した緊急動議について多くのご意見をいただいております。私の説明が十分でなく、県民の皆さまに疑念を招いていることを重く受け止めています。正確な情報をお伝えする準備のためホームページを一時的に停止しております』というコメントが掲載されている。 そして、8月20日に訪ねた朝倉市の林県議の事務所。 玄関の貼り紙には『当面の間、事務所を閉鎖する』と記されていた。 事務所関係者は「苦情の電話が鳴り止まず、混乱が落ち着くまで当面、閉鎖することになった」としている。 林県議はホームページでも「今回の動議は私自身の判断に基づき、私自身の言葉で提出したものです。蔵内議長本人から動議提出の指示を受けた事実はありません」とのコメントを出している。 林県議の『緊急動議』により採決の取りやめとなった蔵内議長に対する辞職勧告決議案。大きな波紋を広げている。 (テレビ西日本)
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