プレアデス星団(すばる)はいくつ見える? ギリシア神話由来の“七人姉妹”

【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESA/Hubble)

今回紹介する画像は、秋から冬の夜空でおなじみの散開星団「プレアデス星団(M45)」です。星々のまわりを取り巻く塵が青く光って見えるのは、星の光が微細な塵で散乱する反射星雲によるものです。日本では「昴(すばる)」や「六連星(むつらぼし)」の名で古くから親しまれ、『枕草子』にもその名が登場します。

※…紹介画像はDSS2(Digitized Sky Survey 2)の赤・青バンド観測データを処理し、緑成分を擬似色で補った合成画像で、肉眼ではこのようには見えません。

プレアデスという名称は、ギリシア神話に登場する巨人アトラスと海のニュムペー・プレイオネの七人の娘たち(アルキオネ、エレクトラ、マイア、タイゲタ、メローペ、ケライノ、ステロペ)に由来します。プレアデス星団は、肉眼で目立つ星はおおむね“7つ”とされますが、実際に何個見分けられるかは視力だけでなく、空の暗さ・透明度・暗順応の程度で大きく変わります。

  • 街明かりの少ない郊外:6〜7個前後
  • とても暗い空・目が慣れた状態:8〜10個以上見えることも
  • 双眼鏡・小型望遠鏡:数十個の星々が白く粒立って見える

プレアデス星団は、日本では11月〜2月ごろの宵から夜半が特に観察しやすいです。月明かりの少ない夜を選び、少し目を暗闇に慣らしてから空を見上げてみてください。あなたには“七人姉妹”がいくつ見えるでしょうか。

編集/sorae編集部

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